オーラルピース

 

天然由来の可食原料から作られ飲み込んでも安心、
天然由来口腔ケア用製剤「ネオナイシン®*」

「ネオナイシン®*」は九州大学大学院農学研究院、鹿児島大学大学院医歯学総合研究科、国立長寿医療研究センター口腔疾患研究部と優しい研究所との産学連携から生まれた植物性乳酸菌由来抗菌ペプチド(バクテリオシン)と植物エキスから作られる新しい天然由来の口腔ケア製剤です。(特許第5750552号)

ネオナイシン®とは

「ネオナイシン®*」は、九州大学大学院農学研究院、鹿児島大学大学院医歯学総合研究科、国立長寿医療研究センター口腔疾患研究部等との産学連携で開発された天然由来の口腔ケア用製剤です。

口腔内の虫歯菌・歯周病菌・誤嚥性肺炎原因菌にアプローチしながら、天然由来の可食原料で作られ、誤飲で胃腸に摂取した場合でも速やかに消化・分解され安心である点が大きな特徴です。

「ネオナイシン®*」は、福岡県産のおからに住む植物性乳酸菌が作るタンパク質、バクテリオシンである「ナイシンA」を独自技術にて高度精製したものと「梅エキス」を組み合わせて作られます。

成分のひとつである「ナイシンA」は、1928年にイギリスの酪農家によってチーズの中から発見されました。それは伝統的な発酵食品であるヨーグルトやチーズ、ぬか漬けに自然に入っており、古来から人類が食べてきた食べ物です。ある乳酸菌は細菌群に対して自分が生きるために敵を退治して邪魔するタンパク質をつくります。これをバクテリオシンといいます。

同じく1928年にイギリスでフレミング博士によりカビの中から発見された抗生物質(ペニシリン)は、第二次世界大戦中に多くの負傷兵や戦傷者を感染症から救い、ノーベル生理学・医学賞を受賞。その後種々の誘導体(ペニシリン系抗生物質)が開発され、医療現場に提供されてきました。

一方で、口の中の細菌にアプローチしながらも飲み込んだ場合は消化されてしまう特徴(弱点)を持つバクテリオシン「ナイシンA」は、前世紀の世界では医療現場での有用性は見出されず、これまで専ら食品の保存に世界中で使用されてきました。

「ナイシンA」は、1969年にWHOとFAOにより認可されて以来、アメリカでは1988年に一般的に安全(GRAS)認定され、経口摂取、粘膜吸収のいずれの方法でも人体に安全な天然抗菌剤として世界50か国以上で使用が認められています。イギリス、フランスなどでは、チーズなどへの使用許可量は無制限とされ、日本においても2009年に厚生労働省や食品安全委員会での審議を経て、また遺伝毒性試験、発がん性試験、その他の試験を全てクリアし安全な食品と認められました。

約100年間食品保存のために用いられてきた「ナイシンA」ですが、今世紀になり、口の中の汚れや細菌が誤嚥性肺炎や歯周病、虫歯、口腔カンジダ症を引き起こすことが明らかになってきた2010年以降、口の中の細菌にアプローチしながら飲み込んだ場合は消化されるという特徴(これまでの弱点)が現代の医療・介護現場でのニーズに合致、耐性菌とのいたちごっことなってしまった抗生物質、人体への影響が危惧される化学合成製剤を補う天然製剤として、発見から約100年後にヘルスケア分野での有用性が注目され始めました。

世界中の研究機関による研究では、「ナイシンA」の細菌のみにアプローチし真核細胞には影響を及ぼさない特徴から、ヒト口腔内への応用が考えられ、また「ナイシンA」は今まで耐性菌の臨床報告がないこと、グラム陽性菌であるMRSA、VRE(バンコマイシン耐性腸球菌)などの多剤耐性菌に対し有用であることから、高齢者や免疫の低下した患者等の口腔粘膜への対策にも使用できると考えられてきました。
 
2012年には、ポリオワクチンの開発で著名なアメリカ・ミシガン大学が、英医学誌「Cancer Medicine」(2012; 1: 295-305)に発表した論文の中で、「ナイシンA」の人類医学にとっての新たな可能性を報告しています。

しかし、一般的な「ナイシンA」は安定性が低く、お味噌汁のように塩分が多く白濁し臭いもあり、製剤としては使えないという課題がありました。もし口腔ケア用製剤として期待できる量を用いる場合は味と匂いに影響し、ごく少量また「ナイシンA」単独では安定性に課題があります。

このたび日本の研究プロジェクトにより、そのまま口に入れても気にならない品質(味・臭い・安定性)の「ナイシンA」を目指し独自の分離精製技術の開発に力を注ぎ、10年間の研究開発を経て高純度、塩フリー、液状で溶解性に優れ安定性の高い高精製の「ナイシンA」を発明することが出来ました。さらに「梅エキス」を独自の配合比で組み合わせることで今までの「ナイシンA」の弱点を克服し、口腔ケア用製剤として理想的な「ネオナイシン®*」の発明と特許取得に至りました。

約100年前にイギリスで発見されたバクテリオシン「ナイシンA」が、その100年後に世界一の高齢化国となり、技術立国となったこの日本で、高齢化による社会的ニーズに対して日本の研究機関の技術力により、新たな用途が見出されました。

そして、2013年に世界で初めてバクテリオシンの医療・ヘルスケア用途への道を拓くこととなったのです。

* 清掃助剤

「ネオナイシン®」メディア掲載情報

ネオナイシン®の研究成果については、2012年12月19日に九州大学記者クラブにて発表され、多くのメディアに取り上げられました。その他映像や記事はWebでご覧いただけます。

メディア掲載情報

ネオナイシン®に関する研究論文

 

2016.03.15

ネオナイシン・オーラルピース 論文-特集
飲み込んでも安全な乳酸菌抗菌ペプチドの効果と臨床応用 「FRAGRANCE JOURNAL 2016-3」

PDF : 1.0MB
 
 

2014.05.25

オーラルピース 論文-総説
乳酸菌バクテリオシンの探索と利用 九州大学 「Japanese Journal of Lactic Acid Bacteria」 日本乳酸菌学会

PDF : 2.0MB
 
 

2014.05.25

オーラルピース 論文-特集
乳酸菌の高度利用 乳酸菌バクテリオシンの探索と展望 九州大学 「食品と開発」UBMメディア株式会社

PDF : 0.7MB
 
 

10年の歳月をかけて開発されたネオナイシン®

細菌へのアプローチ

細菌の細胞膜に孔をあけるネオナイシン

虫歯菌などの細胞膜に孔を形成する

 

ネオナイシン®に接触後の菌の生存率

菌の生存率
 

ネオナイシン®のバイオフィルムへの浸透

バイオフィルムへの浸透
 

ネオナイシン®の口腔常在菌へのアプローチ

口腔常在菌へのアプローチ

「口腔内細菌へのネオナイシン®︎効果実験動画」

ネオナイシン®はこのような声から生まれました

「間違って口腔ケア剤を飲み込んでしまってお腹をこわした」
「口内が荒れていて、口腔ケア剤がしみる」
「毎日使うものだから安心して使えるケア剤が欲しい」

口腔ケア剤のポジショニング

口腔ケア剤のポジショニング
 

従来の口腔ケア製剤の課題

従来の口腔ケア製剤の課題
 

特徴

  • おから由来の乳酸菌と梅からつくり出される天然由来成分なので、飲み込んだ場合は体内の消化酵素で速やかに分解。
  • 優れた生分解性で環境負荷が小さい。
  • 高純度のナイシンAと梅エキスの独自配合により、味への影響が少ない。

そして、口腔カンジダにも対応する
「ネオナイシン-e®」へ

飲み込んでも安全な口腔ケア剤「ネオナイシン®」が進化〜
植物性乳酸菌由来ペプチド(バクテリオシン)とローズ精油による
天然抗菌剤「ネオナイシン-e®」に口腔カンジダへの効果
〜口腔内の感染症原因菌対応を網羅

カンジダは、人の皮膚・粘膜に生息する常在菌で、何らかの基礎疾患(癌、血液疾患、AIDS といった免疫不全症、糖尿病など)や、免疫抑制剤や抗菌剤の投薬治療を受けている方、抵抗力の弱い乳幼児や高齢者では、感染症を引き起こします。特に高齢者では、舌の表面が白いカビに覆われた口腔カンジダ症(※) が多く発症し問題となっています。

口腔カンジダ症の治療は通常、口腔ケアと、抗真菌剤(カビを殺菌する強力な合成殺菌剤)、もしくは樹木系精油等の飲み込んだ場合の安全性が危惧される天然製剤の使用が行われて来ました。しかし、口腔ケアのみでは一度発症した口腔カンジダ症を殺菌・治癒することができず、また抗真菌薬や従来の天然製剤の使用には耐性菌や副作用の問題(お腹をこわす、催奇形性作用他)があるため、飲み込んでも安全で効果の高い新たな治療薬が世界中で求められていました。

 

ネオナイシン-e® の開発

ネオナイシンは、細菌に対して優れた効果を示しますが、真菌(酵母)には効きにくいという弱点を持っていました。そこで、このネオナイシンの弱点を補完するため、さまざまな天然物質の選定試験を行った結果、酵母に対して微量の「ダマスクローズ精油」にナイシンとの相乗効果を見出しました。以前より「ダマスクローズ精油」は、抗菌作用があると言われておりますが、一定の濃度が必要で、微量ではほとんど効果は見られませんでした。しかし、「高純度ナイシン」と微量の「ダマスクローズ精油」を独自の配合比で組み合わせた乳酸菌ペプチド製剤「ネオナイシン-e®」は、効果の増強が見られました。「ネオナイシン-e®」は、従来の「ネオナイシン」の進化版となります。これにて飲み込んでも安全な乳酸菌ペプチド製剤により、口腔内のほとんどの感染症原因菌対応を網羅することになります。

ブルガリア産ダマスクローズ

ブルガリア産ダマスクローズ

 

ネオナイシン-e® の特徴

  • ネオナイシン®の特徴を活かしてさらに進化
  • カンジダ、虫歯菌及び歯周病菌、口臭原因菌、誤嚥性肺炎原因菌など、幅広い口腔内感染症原因菌に対する優れた活性
  • 天然由来としての高い安全性
  • 優れた生分解性を有し、分解後は安全なアミノ酸(環境・人に優しい)
 
抗菌ペプチド(ナイシンA)とローズ油(ダマスクローズ精油)の酵母に対する抗菌活性 酵母に対する乳酸菌ペプチド製剤「ネオナイシン-e」の抗菌活性 細菌・真菌に対する乳酸菌ペプチド製剤「ネオナイシン-e」(ローズ油)の抗菌活性 各口腔用殺菌剤の比較
 

※「口腔カンジダ症」

口腔カンジダ症(oral candidiasis)とは、口腔内の常在菌であるカンジダの日和見感染による感染症。何らかの基礎疾患(癌、血液疾患、AIDS といった免疫不全症、糖尿病など)や、抵抗力の弱い乳幼児や高齢者、免疫抑制剤や抗菌薬の投薬治療を受けているといった全身的因子により発症、乳白色苔状の斑点が粘膜にみられます。口腔カンジダ症の治療は通常、口腔ケアと、抗真菌剤(カビを殺菌する強力な合成殺菌剤)、もしくは樹木系精油等の飲み込んだ場合の安全性が危惧される天然製剤の使用が行われて来ました。しかし、口腔ケアのみでは一度発症した口腔カンジダ症を殺菌・治癒することができず、また抗真菌薬や従来の天然製剤の使用には耐性菌や副作用の問題(お腹をこわす、催奇形性作用他)があるため、飲み込んでも安全で効果の高い新たな治療薬が世界中で求められていました。

※「カンジダ・アルビカンス」

カンジダ・アルビカンスは、酵母で口腔カンジダ症の原因菌の一種です。元来はヒトの体表や消化管、膣粘膜に生息し、体調が悪くなると病変を起こす日和見感染の原因となるものです。

 

プレスリリース資料

 

2017.07.28

飲み込んでも安全な口腔ケア剤が進化
〜植物性乳酸菌由来ペプチド(たんぱく質)とローズ精油による天然抗菌剤に口腔カンジダへの効果〜 口腔内の感染症原因菌対応を網羅

PDF : 1.0MB
 
 

「ネオナイシン-e®」メディア掲載情報

神奈川新聞 2017年7月29日 日刊工業新聞 2017年7月31日 日本歯科新聞 2017年8月8日 日刊工業新聞 2017年7月31日 日本歯科新聞 2019年4月9日 口腔ケア製剤で初の農芸化学技術賞

Q & A

Q.「ネオナイシン-e®」と合成殺菌剤との違いは?

石油や化学原料から作られる合成殺菌剤は優れた抗菌性がありますが、口腔粘膜からの経皮吸収や、飲み込んでしまった場合は心配です。

口腔用に用いられる合成殺菌剤には、軽油から作られ人体への経口摂取量が厳しく規制されているもの、アナフィラキシーショックが発現し口腔以外の粘膜への使用は禁忌になっているもの、妊産・授乳婦には胎児や乳汁への移行報告があり婦人への長期使用は避けなければならないもの、自然界にない有機塩素化合物でダイオキシン類に転化する可能性があるものがあります。

またアルコール(エタノール)は、乳幼児や口が乾いてしまう人には好ましくない場合もあります。以上のことから、うがいや吐き出しが苦手な乳幼児やお年寄り、ペット、化学合成成分を摂取したくない妊婦等の使用には課題がありました。

「ネオナイシン-e®」は、乳酸菌が作る抗菌ペプチド(たんぱく質)と植物成分から作られた天然抗菌剤です。誤って飲み込んでしまった場合でも消化器官内で分解・消化されますので、おなかにも体にもやさしい点が特徴です。

Q.「ネオナイシン-e®」と植物抗菌剤との違いは?

植物による抗菌剤は、植物を蒸留して得られる精油や抽出して得られるエキス、樹脂があります。しかし、人間が古来から食べてきた植物ではない非可食植物や樹木などのものの経口摂取や経皮吸収については、天然由来といってもすべて安全というわけではないのが事実です。

動物が好んで食べない植物は地球誕生からの長い間、自身を食べてしまう動物や虫、微生物との生存競争の中で生き残るために、食べられないための毒性を進化させてきました。それらの毒性を反利用し、人間は古来から薬草や漢方薬として、煮詰めたり濃縮したりして効果を強くし、薬に用いてきました。薬として用いられてきた植物に含まれる薬効成分は現代科学では徐々に解明されてきていますが、すべては解明されていない現状です。

植物由来の抗菌物質は、使用量や使用方法によっては有益な効果をもたらしますが、反面で副作用も報告されています。例えば抗菌効果を発揮する植物抗菌剤の中で、経口摂取による奇形児のリスク(催奇性)が報告されている樹木エキスもあり、妊婦や女性の経口摂取、ペットの口への使用は好ましくないものもあります。

また日本人が普段飲み慣れているお茶の成分についても、抗菌性を発揮する位の高濃度と量を摂取した場合、肝障害を起こす事例がカナダ保健省(Health Canada)により公表され、日本内閣府食品安全委員会においても報告されています。植物由来であるから・食品由来であるからといって、植物抗菌剤の臨床上の効果と安全性を両立させることは、これまで難しい課題でした。

「ネオナイシン-e®」は、WHOはじめ先進国の保健機関、また日本の厚生労働省での反復投与毒性、発がん性、生殖発生毒性、遺伝毒性等の安全性の検証を経て50カ国以上で食品に使用される「ナイシンA」と、古来から人間が口にし安全性が確立された微量の食用植物から作られる点が特徴です。

Q.「ネオナイシン-e®*」と乳酸菌との違いは?

生きた乳酸菌(プロバイオティクス)はそれ自体に抗菌性はなく、自ら過酸化水素、アルデヒド、バクテリオシン(抗菌ペプチド)等の抗菌物質を作り出すことで抗菌性を発揮します。

しかし、約700種類の細菌が最大1兆個ほど生息している口腔内で、実際に抗菌物質を作り出すには4つの大きなハードルがあります。

1つ目のハードルは、乳酸菌を口腔内に定着させることですが、唾液や飲み物、歯みがきなどにより簡単に洗い流されてしまいます。また、腸内細菌の場合と同じく、市販のヨーグルト等から摂取した乳酸菌も腸内細菌の激しい生存競争の中で数日で体から排出されてしまうように、口腔内への外部からの菌の定着に課題がありました。

2つ目のハードルは、仮に摂取した乳酸菌が口腔内常在菌のなかで定着できたとしても、口腔内環境に影響されやすく抗菌物質の産出量は未知数、また産出・抗菌効果が生まれるまでに数十分以上の時間を要し、シャーレでの実験データはあっても口腔ケアにおける臨床上の効果は現実的ではないことです。また摂取した乳酸菌数で最大1兆個を超える口腔内常在菌に対して、どのくらいの影響を与えられるかは、臨床上の課題がありました。

3つ目のハードルは、生きた乳酸菌は常温では腐ってしまうため、歯磨きジェルや洗口液のような口腔ケア製品にするには合成保存料(パラベン・別名パラオキシ安息香酸、安息香酸ナトリウム、ソルビン酸K、フェノキシエタノール等)、アルコール(エタノール)を加える必要があります。また合成殺菌剤(CPC・別名塩化セチルピリジニウム等)や強アルカリ水を配合する場合もあります。

そうすると菌は死滅してしまい、死んだ菌からは抗菌物質の産出は期待できず、乳酸菌の配合は意味のないものになってしまいます。保存料により死んでしまった死菌および加熱処理済の死菌は、死んでいるため口腔内で働くことはありません。腸内においては死菌は腸内細菌のエサになる可能性についての報告はありますが、口腔内においての死菌の働きについては世界的に証明されていません。

その場合、合理的な根拠はないが、単に売るための要素としてイメージの良い乳酸菌を配合してみたという消費者の誤解を招く製品になってしまいます。消費者にとっては、効果・臨床実験データの有無確認や、実際に購入・使用して効果や安全性を自身で確かめる他、真贋を定める方策がないのが現実で、様々な課題がありました。

そして最後が4つ目のハードルです。生きた乳酸菌もしくは死んだ乳酸菌(加熱処理済等で殺菌した死菌)に、殺菌効果を有する実験データがある場合は、菌が産出する・産出した過酸化水素、アルデヒド、バクテリオシン(抗菌ペプチド)等の抗菌物質の存在が考えられます。しかし、過酸化水素やアルデヒドは人体への影響が危惧され、また抗菌効果の理由がバクテリオシン(抗菌ペプチド)の場合は、新たな問題が浮上します。

それは、乳酸菌由来のバクテリオシン(抗菌ペプチド)はヒト・動物・昆虫由来も含め世界で100種ほど発見されていますが、細胞障害性、反復投与毒性、発がん性、生殖発生毒性、遺伝毒性等の検証を経て食品添加物としてWHOはじめ日本で認可されているものは「ナイシンA」のみとなるからです。

その他のバクテリオシン(抗菌ペプチド)は、乳酸菌由来とはいえ、安全性が検証・確立していない、毒性情報のない未認可の物質となり、介護状態や闘病中の方、乳幼児や妊娠中の方、また小さなペットへの安全性が危惧されます。

新たに発見されているバクテリオシンは、副作用は未だ報告されてないというものも多いですが、世界的な研究が進んでないためであり、そのリスクについては今後はわからないのが実情です。乳酸菌から抽出して高濃度の抗菌物質として分離精製した、菌や微生物への殺菌効果があるほどの強力な新規物質であれば相応の副作用も疑われます。単独で使用する場合は、厚生労働省や食品安全委員会において十分検討され、国民の安全を守る必要があります。もし安全性が保証されないまま製品に用い、将来的に副作用が報告された場合には、消費者の薬害による訴訟等、製造者・販売者ともに企業リスクの甚大性も計り知れません。

以上のことから、これまで乳酸菌自体の口腔ケア製品への活用は期待される要素に課題がありました。

これら4つのハードルを克服したのが「ネオナイシン-e®」です。「ネオナイシン-e®」は、植物由来の乳酸菌が産出する、WHOはじめ先進国の保健機関での安全性の検証を経て世界中50カ国以上で食品に使用され、日本の厚生労働省でも認可されたバクテリオシン(抗菌ペプチド)の「ナイシンA」を菌から分離・精製した後、微量の可食植物成分と組み合わせ、より活性を高めた天然抗菌剤です。その作用機構は、ターゲット細菌の細胞膜の認識部位(リピッドⅡ)に吸着し、瞬時に孔を開けます。速時性と安全性が最大の特徴です。

Q.「ナイシン」と「ネオナイシン-e®」は違うのですか?

一般的な「ナイシン」は安定性が低く分解しやすく、また塩分が多く白濁し臭いがあるものとなります。もし仮に口腔ケア用製剤として効果が期待できる量を口腔ケア製品に用いる場合は臭いが強く、味が塩辛い製品になってしまいます。

「ナイシン」を口腔ケア製品に配合しても基本的には安定性が低く分解してしまいますが、味に影響しない少量の添加の場合(製品に匂いが無く、塩辛く無い場合)は、実際には効果はないのに単に売るための要素として、イメージの良いペプチドを添加したというだけの製品になってしまいます。そして「ナイシン」はグラム陽性菌にしか効果がなく、口腔内では虫歯菌のみに作用し、グラム陰性菌である歯周病菌や誤嚥性肺炎原因菌、またカンジダなどの真菌には効果がありません。

その弱点を克服したのが「ネオナイシン-e®」です。産学官の連携により、そのまま口に入れても気にならない品質(味・臭い・安定性)の「ナイシンA」を目指し独自の分離精製技術の開発に力を注ぎ、10年間の研究開発を経て高純度で透明、塩フリーで無味無臭、液状で溶解性に優れ、安定性の高い高精製の「ナイシンA」を開発。

さらに植物エキスを独自の配合比で組み合わせることで、グラム陰性菌やカンジダ菌へのスペクトルを拡大。今までの「ナイシン」の弱点を克服し、口腔ケア用製剤として理想的な「ネオナイシン-e®」の発明と特許取得に至りました。

そして2013年に世界で初めてバクテリオシンの医療・化粧品用途への道を拓くことに。「ナイシン」と「ネオナイシン-e®」は表記は似ていますが、その実はまったく異なるものなのです。

Q.「ネオナイシン-e®」は口腔内の善玉菌も減らしますか?

私たちの口の中には、まだ名前がつけられていないものも含めて約700種類の細菌が、最大1兆個ほど生息しているといわれています。現代の最新科学においては、口腔内にいる常在菌のなかで虫歯や歯周病の原因になる菌の同定が進んではきていますが、名前もついてないものも含めて口腔内細菌すべての善玉菌・悪玉菌の分別というのは実際には出来ていないのが事実です。

それは、善玉とされる口腔内常在菌であっても状況により悪い作用をする事もあり(日和見菌とも)、また逆に虫歯や歯周病の原因となる悪玉と表現される常在菌も、外部からの細菌侵入を抑制する等の良い働きをする可能性も科学的に否定できていない、つまりすべての善・悪の判断については、エビデンスがなく詳細が研究・解明されていないからです。

そして現代科学では、細菌はグラム陽性菌・グラム陰性菌・真菌等で分類されるものであり、善玉菌・悪玉菌として分類されるものではなく、グラム陽性菌の中での善玉菌・悪玉菌、グラム陰性菌の中での善玉菌・悪玉菌を選択して抑制したりすることは、不可能となります。

世界の最先端の乳酸菌研究、つまりプロバイオティクス・乳酸菌抗菌ペプチド(バクテリオシン)の研究において現在判明していることは以下となります。

乳酸菌が作り出す抗菌物質・抗菌ペプチド(バクテリオシン)は、種類によって異なりますが、抗菌スペクトル(範囲)が狭いものから広いものまで多く存在します。

例えば、ナイシンAは最も抗菌スペクトルが広く、グラム陽性菌のほとんどを抑制します。一方、抗菌スペクトルが狭いバクテリオシンは、特定のグラム陽性菌(生産菌の近縁のグラム陽性菌)のみしか抑制しません。この事を、ある菌やバクテリオシンが特定の悪玉菌を選択して抑制する、と言えなくもないですが、残念なことに悪くない近縁のグラム陽性菌も一緒に抑制してしまいます。グラム陽性菌の近縁菌の中から、虫歯の原因となり悪玉菌とされるストレプトコッカス・ミュータンス菌だけを選んで単一抑制する菌・物質・バクテリオシンは世界でも未だ発見されていません。つまり口腔内の善玉菌のみを生かして、悪玉菌のみを抑制するということは、現代科学では学術的に証明されていないのです。

グラム陽性菌に抑制効果があれば、たとえ善玉菌・悪玉菌と分類していても菌種は同じであるため、両方がグラム陽性菌であれば、善玉・悪玉かかわらず双方とも抑制してしまいます。つまりグラム陽性菌の中で虫歯の原因菌の一つと判明したストレプトコッカス・ミュータンス菌を抑制する場合は、同じグラム陽性菌の中で善い働きが期待される菌も抑制、同じようにグラム陰性菌の中で歯周病菌の一つと分かったポルフィロモナス・ジンジバリス菌を抑制する場合は、同じグラム陽性菌の中で善い働きが期待される菌も抑制してしまいます。

地球上の生物は我々人間も同じですが、それぞれが支え合って、補い合って、作用し合って生き、バランスして共存しています。それらはすべて無意味に存在しているわけではなく、科学でそれぞれの働きや相互作用の解明が進んでいない状況で、すべてを善・悪と区別できず、優・劣と区別できないのが事実です。そして現代科学では、同じ菌種の中で仮に善・悪の区別をしたとしても、同じ菌種の菌を選別して優生種だけを生かすことは出来ないのも事実です。地球上の生き物は、人間と同じように、特定の誰か・社会にとっては善い面・悪い面ありますが、必要であるから生まれてきて存在し、それぞれの個性を持って生き、支え合って共生しているのです。

口腔内がトラブルに見舞われるのは、口腔内が汚れて総細菌数が増えすぎ肺に流れ込むことや、歯間にグラム陰性菌のひとつである歯周病菌が増えすぎバイオフィルムを形成し歯茎の炎症を起こすこと、グラム陽性菌のひとつである虫歯菌が食べかすや糖分をエサに酸を出し歯をう蝕すること等が原因です。「ネオナイシン-e®」は増えすぎて問題を引き起こす口腔内の原因菌にアプローチし、口腔内を健康で平和な状態に保つことに役立ちます。

* 清掃助剤