第一段階:歯周病菌は出産直後の人間の口腔内には存在しません。
生後しばらくして歯が生え始めて離乳食を取るようになると、徐々に感染していきます。
最初の感染は親からの「口移し」だと考えられています。
乳歯に感染した細菌はやがて永久歯へと矛先を変え、そこに長く居座ることになります。
発症に至る最初のステップは、細菌が「歯の表面や歯肉溝に定着する」ことです。
第二段階:歯周病の原因となる細菌は、「歯肉溝」と呼ばれる空気や光の届かないような暗闇を好む傾向にあります。
この歯肉溝の中で歯周病原因菌はお互いに協力し合いながら複雑な代謝経路を経てプラーク・歯石を形成し、同時に有害物質を放出します。
第三段階:悪玉菌が放出する有害物質こそが歯ぐきの炎症を引き起こし、歯槽骨を溶解し、口臭を発生するのです。