【ラジオ放送(NACK5)で紹介いただきました】
4月8日(金)の放送で、藤沢久美さんにオーラルピースプロジェクトの活動をご紹介いただきました。
放送内容を文書でいただきましたので、ご覧いただけましたら幸いです。
◇NACK5 79.5FM
『大野勢太郎 HYPER RADIO』(毎週金曜日 6:00-9:00)4月8日オンエア
■「藤沢 久美 エコノモーニング 」コーナー(朝7時15分~7時25分)
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【放送内容】
100人を超えるボンランティアに支えられる会社、トライフ
今週、とても興味深い会社を経営する社長さんにお会いしました。会社の名前は、株式会社トライフ。たった3人で経営しているけれど、フェイスブックなどのソーシャルネットワークを通じて集まった100名以上の人たちが、経営戦略や商品のパッケージデザインなどを考えたり、手伝ったりしてくれている。なぜ、こんなに多くの人が集まって助けてくれるか。その理由は、いろいろあるが、共感と期待だと思う。
さて、何に共感しているのか。それは、この会社が大切にしていることにある。それは、障害者に仕事を作ることと、寝たきりなどの高齢者を救うという2つの問題意識。実はこの会社の創業者で代表取締役を務める手島さんの原体験がある。手島さんのお子さんはハンディキャップを持って生まれてきた。横浜市内で、障害のある40代の人とその母親が暮らしていたが、母親が歳をとり、亡くなった後、その障害のある子供が死亡して見つかったニュースを見て、自分の子供の将来が不安になった。子供が一人でも生きていけるように仕事と社会を作りたい。その思いから、障害者が働くことができる場所作りや支援をしてきた。そして、今、会社を立ち上げ、障害者の人たちが中心となって工場で働いたり、販売を担えるような仕組みを作っている。
そして、もう一つの共感である寝たきり高齢者を救うという思いは、お父さんが末期ガンになった際に、口腔内の殺菌剤を口から吐き出せずに飲み込んでしまって、一気に衰弱してしまった経験。飲み込む力を失った人でも、口の中を衛生的に保つために、飲み込んでも胃腸に悪影響のない歯磨きや口腔消毒薬がないかを探し始めた。そうして、出会ったのがバクテリオシンという乳酸菌が作り出す抗菌ペプチド。このペプチドは、口の中の菌だけを殺菌する力があり、飲み込んでしまうと、消化されるというユニークな性質を持ち、100年前に発見されているけれど、薬としては有用性を見出されず、チーズや缶詰の天然保存料として世界中で使われてきたもの。
九州大学等との連携で、これと梅エキスを配合して、「ネオナイシン」という成分を作り出すことに成功し、口の中の消毒薬として、ゼリー状の歯磨き「オーラルピース」を開発。これで歯を磨けば、飲み込んでしまっても、体に全く影響がなく、口の中も衛生に保つことができ、歯周病などによる感染による病気も防ぐことができる。
さらには、歯磨きを吐き出すことができない犬や猫のためのペット用オーラルピースも販売している。
こうした原体験からくる商品開発と障害者の方々への仕事場の提供は、多くの人の共感を集め、会社はたった3人であるにもかかわらず、成長をはじめ、まもなく海外にも販売を広げる予定。
手島さんは、たくさんの方の支援を得て、これから会社は利益を上げていくことになるが、これまで支援をしてくれた人、これからも支援してくれる人たちとともに経済的な成果も分け合えるような新しい株式会社の仕組み作りにも挑戦してみたいとのこと。
これから注目の会社であると同時に、原体験というものがいかに強い力を持ち、多くの人との出会いを引き寄せるかを教えてもらった。
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