「歯磨き・口腔ケア製品・口腔衛生剤・口腔湿潤剤・口腔保湿剤・オーラルケア用品の比較・選択・選び方」について

口腔ケアを行いながら、同時に保湿までを行う機能を期待される「口腔ケア製品・口腔衛生剤・口腔湿潤剤・口腔保湿剤・オーラルケア製品の比較・選択・選び方」は以下といえます。
まず第一に、ご自身で味見をしてみることです。これで「そのまま飲み込んでも安全な成分であるかないかの感覚」「口の中に入れて気持ちが良いか悪いかの使用感」「使用しての効果の実感」など殆どのこと、違いが分かります。
第二として、「飲み込んでも安全な抗菌性を期待される成分」が入ってるかいないかを確認することがポイントとなり得ます。
口腔内のトラブル原因菌を増やさないためには、単なる保湿剤(グリセリン・ヒアルロン酸等のジェル)では臨床現場のニーズに応えられず、「飲み込んでも安全な抗菌剤が配合される製品」が口腔内の清浄や保湿、清潔に保つことに関して有用性が高いと考えられます。
第三に大きなポイントは患者の使用感です。
食べ物ではない合成増粘剤や合成ポリマーなど化学成分を多く含むものは、原料コストは安いですが、使用感・水溶性に難点が出ます。つまり口の中で異物のように残り、気持ちが悪いのです。例えば口の中にずっとワセリンやラード、絵の具がへばりついているような感じになります。
それぞれの製品の水溶性については自宅にても調べることができます。
シャーレ(小皿でも良い)に比べたい製品を少量入れる。

その後に水を入れ1時間ほど置く。
最後に水を流し、残った湿潤剤の状態を観る。

溶け残るものは、上顎部にへばりつく感じとなります。水(唾液)がついても、殆どそのまま残るものタイプのものから、オーラルピース クリーン&モイスチュアの様に自然に水(唾液)となじみ薄く広がり保湿するというタイプのものまであります。
化学原料を多用した溶けにくいものは、人体内での消化や腸管内の微生物による分解が難しく、また自然界に排出されても難分解性を示し、微生物による生分解が難しい物質となります。
唾液で溶けず、口の中に残ったままの感じが良いか、それとも口の中に馴染んで広がり、違和感なく保湿される感じが良いか、以上の実験方法で自分や家族、患者様にとってよりベストな製品を選択していただくことをお勧めいたします。
それぞれの製品の研究・開発背景や、使用感などの特徴をよく理解して、使う人のニーズに合った製品を選択することが重要です。

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