基本的には歯磨き後は吐き出しとうがい、もしくはふき取りをおすすめしていますが、水のない特別な環境ではそのまま飲み込んでも問題はないと考えます。
口腔内のバイオフィルム(細菌のかたまり・歯垢)は胃で胃酸によって殺菌されますし、オーラルピースは化学合成成分を一切使用しておらず、食品に用いられる植物由来成分で出来ていますので、胃で消化され体内の常在菌や粘膜などへの影響はないと考えられます。
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【災害・防災用の歯磨き・口腔ケア製品の選び方について】
災害現場において実際に使える歯磨き・口腔ケア製品は以下のスペックが必要とされます。
①「水がなくても使える歯磨き・口腔ケア製品」:
断水などの状況に備えて、貴重な水がなくても使える歯磨き・口腔ケア製品であること。
②「飲み込んでも安全な歯磨き・口腔ケア製品」:
飲み込んでも安全な成分で、洗い流しが不要、飲み込んでも安全な歯磨き・口腔ケア製品であること。
③「飲み込んでも安全な殺菌剤を配合した歯磨き・口腔ケア製品」:
不衛生な状態での口腔内の細菌の増加は、誤嚥性肺炎・歯周病・虫歯・口臭の原因となるため、飲み込んでも安全な殺菌剤を配合した歯磨き・口腔ケア製品であること。
④「保湿機能を有したの歯磨き・口腔ケア製品」:
水がないことに加え、口腔内の乾燥は被災地での二次感染リスクを高めるため、保湿機能を有したの歯磨き・口腔ケア製品であること。
⑤「合成殺菌剤などを含まず、生分解性が高く環境に優しい歯磨き・口腔ケア製品」:
下水道が破壊された場合に備え、歯磨きの汚水による環境破壊を防ぎ、観光資源や美しい自然を守るため、また街の復興を早めるために、合成殺菌剤などを含まず、生分解性が高く自然環境に優しい歯磨き・口腔ケア製品であること。
⑥「通常使いしている、アウトドアでも使える歯磨き・口腔ケア製品」:
いざというときに取扱説明書のページをめくっている余裕はない。いかに日常使いできるかが重要。また実際には備蓄や緊急時の取り出しは難しく、いざと言う時に洗面台から即座に持ち出せる、日常で使用している歯磨き・口腔ケア製品であること。特にデザインや機能が優れたアウトドア用品は、たまのお出かけやレジャーはもちろんのこと、日常生活の場でも思った以上に活躍する。
⑦「3年間保存できる一般の歯磨き・口腔ケア製品」:
備蓄する場合、薬事法上どの歯磨き・口腔ケア製品も3年は保存でき使用も効果も問題ないが、最低数年ごとのチェックは必要。どの製品も3年後の次の日から使えなくなるわけではないが、劣化要素も加味して、買ってから数年以内の一般市販の歯磨き・口腔ケア製品であること。
⑧「災害の原因である温暖化を進めない環境配慮型の歯磨き・口腔ケア製品であること」:
そもそも地球上で激増している自然災害の原因は、過剰なCO2の排出によるオゾン層の破壊と温暖化によるものです。石油由来の工業製品は自然災害の根本原因となり得、その購買や使用は災害発生を増加させる原因となります。家族の命を守るためには、長期的にCO2の排出を抑える環境配慮型の歯磨き・口腔ケア製品の選択が重要。グリーンテクノロジーによる歯磨き・口腔ケア製品を採用して、災害を未然に防ぐことがまず大切です。
その他の災害・防災・被災地の関する歯磨き・口腔ケアについて、実際の被災地支援活動から得られた情報を以下のページで特集しています。
ぜひご覧いただき、お役立ていただけましたら幸いです。
災害と歯磨き
https://oralpeace.com/disaster_support
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