オーラルピース フォーペットには、「チオシアン酸カリウム」は以下の理由から配合していません。
ご質問の「チオシアン酸カリウム」とは、「めっき原料」「合成樹脂の製造原料」「農薬」「殺虫剤」等として有用な化学物質の様です。
口腔ケア製品への配合目的としては、口腔内細菌への対応を企図したものと思われますが人体にも影響のある化学物質のため、まず人間用の食品については配合許可が確認できず、食用・誤飲には課題があるのではないかと考えます。
インターネット上の文献では、酵素はチオシアン酸の存在下において化学反応を起こしイオンを発生させ抗菌活性を示すとされる。しかし使用される「チオシアン酸及びその塩は」、人間や環境中の水生生物への影響に課題があるとありました。
(出典:牛乳の高度利用 P375 参考)
牛乳の殺菌や保存に酵素の化学反応を用いる方法がある。牛乳内に含まれる酵素のラクトペルオキシダーゼ活性による抗菌作用は、酵素が牛乳中で過酸化水素を水と活性酸素に分解し、ここで生じた活性酸素が乳中に微量存在するチオシアン酸イオン(SCN-)を酸化してヒポチオシアン酸イオン(OSCN-)に化学反応で変えるとされる。このヒポチオシアン酸イオンは、大腸菌など一部のグラム陰性菌に対して、菌体内のSH酵素を失活させ抗菌活性を示すとされる。(しかし抗菌範囲が狭く、他のグラム陰性菌や虫歯菌の様なグラム陽性菌には抗菌活性を示さない課題がある。)
このラクトペルオキシダーゼによる抗菌活性が効率よく働くには、約12ppmのチオシアン酸イオンと約8ppmの過酸化水素が化学反応に必要であるが、牛乳中には1~10ppm程度のチオシアン酸イオンしか存在せず、チオシアン酸イオンと過酸化水素の添加が必要である。
しかし、日本の厚生労働省はppm単位(100万分の1、1ppm = 0.0001%)の微量であっても、チオシアン酸や過酸化水素の食品・牛乳への添加・残存を法律で認めていない。したがって日本では、牛乳の殺菌消毒や保存、大腸菌の汚染防止対策に、チオシアン酸カリウムを添加するラクトペルオキシダーゼの抗菌作用は利用することは出来ない。( 過酸化水素については昭和55年より、発がん性あるも分解され易く最終的に食品に残存していなければ殺菌・漂白時等に使用許可と法改正)
https://otemae.repo.nii.ac.jp/record/1979/files/2000_jc_h359-392_yagi.pdf
また国際酪農連盟は、ラクトペルオキシダーゼ/チオシアン酸塩/水素ペルオキシダーゼ(ラクトペルオキ シダーゼ系)は、熱帯地域の発展途上国など冷蔵条件が確保できないときに生乳を保存するための化学的な手段で、現場での貯乳と処理工場への輸送中に乳質を一時的に管理することができる。1991年に、国際連合食糧農業機関(FAO)と世界保健機関(WHO)によって設置された政府間組織であるコーデックス国際食品規格委員会は、技術的、経済的および実務的な事情により生乳の冷却が可能でない国々においては、過酸化酵素系の使用を認めたが、ラクトペルオキシダーゼ系により処理した乳のどのような貿易も、第三国に不利益を与えることなく当事国間の相互契約に基づいて行われるべきであること推奨している。しかし、シアン酸のような化学的活性剤の分解物が懸念材料となる場合がある。高濃度または低い濃度であっても継続的に消費される場合には消費者の健康に悪影響を及ぼすことがある。結論としては、発展途上国、特に冷蔵設備のない、温暖な気候または熱帯気候を伴う地域に村落で営農する小規模な酪農生産者にとっては、ラクトペルオキシダーゼ系の効果を刺激するような化学的な活性剤を用いる以外に方法がないこともありえる。この方法は農家の収入源を確保し栄養豊かな食糧の品質を維持する点で安価な選択といえる。しかしながら、消費者が抱く乳製品のいいイメージを維持し世界のあらゆる地域で乳および乳製品の消費を拡大するためには、この選択は他の手段がない場合に限定して用いるべきであるとしている。(出典:国際酪農連盟 ラクトペルオキシダーゼ系 IDFファクトシート2013年1月)
https://www.j-milk.jp/jidf/wp-content/uploads/2017/02/j-The-Lactoperoxidase.pdf
*シアン化合物は一般的に殺菌性がありますが、同時に非常に有毒です。シアン化合物はシアンイオン(CN^-)を含み、これは細胞の呼吸鎖に影響を与えて酸素の利用を阻害し、結果として細胞死を引き起こします。そのため、適切な濃度で使用されると、シアン化合物は細菌や他の微生物を殺すことができます。しかし、人間や動物に対しても有害になりますので、注意が必要です。(出典:ChatGTP)
また人間や動物の歯垢、歯石、歯周トラブルの原因となる口腔内細菌への「チオシアン酸カリウム」の臨床効果データや学術論文等も確認することができませんでした。
「チオシアン酸カリウム」は日本では食品としては認可されていない化学物質の様です。
日本の食品添加物一覧(出典:日本食品添加物協会)
既存添加物(令和2年2月26日改定)指定添加物(令和6年3月1日改定)
https://www.jafaa.or.jp/tenkabutsu01/tenkaichiran
日本の厚生労働省は、「チオシアン酸カリウム」は、口に入れてはいけない、継続的に服用してはいけない「危険物」としています。
「チオシアン酸カリウム」
出典:厚生労働省
https://anzeninfo.mhlw.go.jp/anzen/gmsds/333-20-0.html
【危険有害性の要約】
健康に対する有害性 急性毒性(経口) 区分4
特定標的臓器・全身毒性(反復ばく露) 区分1(甲状腺)
環境に対する有害性 水生環境急性有害性 区分3
【ラベル要素】
絵表示又はシンボル 感嘆符健康有害性
注意喚起語:危険
危険有害性情報:飲み込むと有害
長期にわたるまたは反復ばく露による甲状腺の障害
水生生物に有害
【安全対策】
取扱い後は手をよく洗うこと。
この製品を使用する時に、飲食または喫煙をしないこと。
粉じん、ヒューム、蒸気、スプレーを吸入しないこと。
環境への放出を避けること。
【応急措置】
飲み込んだ場合:気分が悪い時は医師に連絡すること。
口をすすぐこと。
気分が悪い時は、医師の診断、手当てを受けること。
【化学名又は一般名】
チオシアン酸カリウム
別名 ロダン化カリウム、 (Potassium rhodanide)、ロダンカリ、硫シアン化カリウム、(Potassium sulfocyanide)
【分子式 (分子量)】
KSCN(97.18)
【CAS番号】
333-20-0
【官報公示整理番号(化審法・安衛法)】
(1)-152
【予想される急性症状及び遅発性症状】
経口摂取 : 錯乱、痙攣、吐き気、嘔吐、脱力感
【特有の危険有害性】
不燃性であり、それ自身は燃えないが、加熱されると分解して、腐食性及び/又は毒性の煙霧を発生するおそれがある。火災時に刺激性、腐食性及び毒性のガスを発生するおそれがある。
【環境に対する注意事項】
環境中に放出してはならない。
【危険有害反応可能性】
分解し非常に有毒なヒューム(イオウ化合物、窒素酸化物、シアン化物)を生じる。強力な酸化剤と激しく反応する。水と接触すると冷却効果が強い。
【危険有害な分解生成物】
非常に有毒なヒューム(イオウ化合物、窒素酸化物、シアン化物)
【急性毒性】
経口 ラットLD50値: 854 mg/kg (RTECS (2007):元文献 Journal of the American Pharmaceutical Association, Scientific Edition. Volume 29,152 (1940))。「健康有害性については他のチオシアン酸塩についても参照のこと」(GHS分類:区分4)
【特定標的臓器・全身毒性(反復ばく露)】
本物質のデータはないが、チオシアナートは甲状腺におけるヨウ素の取り込みを阻害し、甲状腺毒性を示すことが知られている(CICADs(J) 61 (2004)、ATSDR(2006))。また、チオシアナートはシアン化物の主要代謝物であり、シアン化物の職業ばく露により甲状腺機能障害および甲状腺腫が報告されている(CICADs(J) 61 (2004)、ATSDR(2006))。(GHS分類:区分1(甲状腺))
【環境影響情報】
・生態毒性
水生環境有害性(急性有害性) 魚類 (ニジマス) の96時間LC50 = 52.5 mg/L (ECETOC TR91, 2003)。(GHS分類:区分3)
・水生環境有害性(長期間有害性) 急性毒性区分3であり、急速分解性がない (BIOWIN) 、魚類 (ニジマス) の124日間NOEC (生殖) = 1.1 mg/L である。(GHS分類:区分外)
【廃棄上の注意】
残余廃棄物 廃棄の前に、可能な限り無害化、安定化及び中和等の処理を行って危険有害性のレベルを低い状態にする。
廃棄においては、関連法規並びに地方自治体の基準に従うこと。
都道府県知事などの許可を受けた産業廃棄物処理業者、もしくは地方公共団体がその処理を行っている場合にはそこに委託して処理する。
【汚染容器及び包装】
容器は清浄にしてリサイクルするか、関連法規並びに地方自治体の基準に従って適切な処分を行う。空容器を廃棄する場合は、内容物を完全に除去すること。
【輸送上の注意】
食品や飼料と一緒に輸送してはならない。
移送時にイエローカードの保持が必要。
「チオシアン酸カリウム」は、日本の自然環境中には、目に見えない・臭いもないppm単位(100万分の1、1ppm = 0.0001%)のごく微量であっても、「排出してはならない(厚生労働省)」・「検出されないこと(定量限界0.1 mg/L、環境省)」と日本の法律は定めている。
環境省 環境基準項目等の設定根拠等
全シアン(チオシアン酸)
https://www.env.go.jp/council/09water/y095-05/mat05.pdf
戦後の昭和2〜30年代、メッキ工場が多い下町の工業地帯では、職人さんのシアン中毒や河川・湖沼・海への投棄により魚類、貝類、藻類などが全滅し漁場が使えなくなるなど公害問題があったとされ、区役所などの行政担当者の方々が労働者の健康教育、水質浄化と零細漁業関係者との問題調整、工業振興と地域住民等との健康調整に取り組んだ過去があります。
メッキ工場のシアンを含む廃水は、たとえ少量でも魚類斃死の原因となるなどは顕著な一例である。
出典:工場廃水と漁業 化学と生物 1962年
https://www.jstage.jst.go.jp/article/kagakutoseibutsu1962/1/1/1_1_24/_pdf/-char/ja
近年、環境省は日本の環境中の「チオシアン酸」の環境調査を行なっており、各地で基準値を超える濃度が検出され問題になっています。
環境省 2018年度 詳細環境調査結果 「チオシアン酸及びその塩類(CAS 登録番号:463-56-9 等)」
https://www.env.go.jp/chemi/kurohon/2019/shosai/2_0.pdf(P120)
【2018年度調査媒体:水質】
要望理由:
化審法でチオシアン酸銅が優先評価化学物質に指定され第二種特定化学物質への指定を検討する必要があるが、近年の調査実績がないことから、環境残留実態の調査を優先的に行い、環境中における実態を把握することが必要とされたため。 なお、チオシアン酸銅は、本調査で適用した分析法においては、チオシアン酸イオンとしてしか測定ができないことから、本調査においては、チオシアン酸及びその塩類の総量として測定する調査を実施した。
調査内容及び結果 :
<水質>
水質について本調査としては 2018 年度が初めての調査であり、24 地点を調査し、検出下限値 1.1ng/L に おいて 24 地点全てで検出され、検出濃度は 2.5~120ng/L の範囲であった
。
【参考:チオシアン酸及びその塩類について】
・用 途 :
チオシアン酸ナトリウムの主な用途は、アクリル繊維の溶剤、染料、除草剤、医薬品である。
チオシアン酸カリウムの主な用途は、合成樹脂、殺虫殺菌剤、色素の合成、写真補助剤、試薬、 メッキである。
チオシアン酸銅の主な用途は、船底塗料、防カビ剤、殺虫剤、銅メッキ、潤滑油添加剤、感光剤、記録紙の発色剤、歯磨きである。
チオシアン酸水銀の主な用途は、分析試薬である。
チオシアン酸アンモニウムの主な用途は、合成樹脂、過酸化水素安定剤、染色助剤、写真、肥料、 除草剤である。
・生産量・輸入量 :
2017 年度:製造・輸入 1,000t 未満(化審法一般化学物質届出結果公表値)
・媒体別分配予測 :
チオシアン酸:水質 39.5%、底質 0.08%、大気 21.2%、土壌 39.2%
チオシアン酸銅(I):水質 33.7%、底質 0.0737%、大気 2.65%、土壌 63.6%
・急性毒性等 :
チオシアン酸ナトリウム: LD50(死亡率50%の量)=232mg/kg ラット(経口)iv) LD50=362mg/kg マウス(経口) LDLo=600mg/kg モルモット(経口)ivLDLo=750mg/kg ウサギ(経口)
チオシアン酸アンモニウム: LD50=24.5mg/kg マウス(経口)iv) LD50=46mg/kg ラット(経口)iv)
チオシアン酸水銀(II): LD50=24.5mg/kg マウス(経口)LD50=46mg/kg ラット(経口)
・生 態 影 響 :
チオシアン酸: 96h-LC50(死亡率50%の濃度)=0.09mg/L:グラスシュリンプ(テナガエビ科)(Palaemonetes pugio)96h-LC50=0.15mg/L:ファットヘッドミノー(Pimephales promelas)
チオシアン酸銅: PNEC= 0.0000031mg/L(根拠:96h-LC50(ニジマス致死)=0.031mg/L、アセスメント係数 10,000)
・規 制
[化審法] 法(平成 21 年 5 月 20 日改正後)第 2 条第 5 項、優先評価化学物質(142 チオシアン酸銅(I))
「チオシアン酸カリウム」の化学物質としての詳細は、以下の様です。
「チオ」とは:
チオは「硫黄(イオウ)」を表す接頭辞。「硫黄」を含有する化学化合物。特に酸素原子を硫黄原子と入れ替えた特殊な化合物に用いる連結形。
「チオシアン酸塩」は「シアン酸イオン [OCN]-」 の「酸素」が化学反応により「硫黄」に置換された同質の化学物質である。
「シアン(CN)」とは:
1 猛毒で無色、特異臭のある気体。水に溶けると「シアン化水素(青酸ガス)」と「シアン酸」とを生じる。
2 青。絵の具・印刷インキなどで、原色の青。緑がかった青色をなす。(出典:Weblio)
https://www.weblio.jp/content/%E3%82%B7%E3%82%A2%E3%83%B3
「シアン酸(CNHO)」とは:
分子式 CNHO で表される化合物である。構造異性体として、イソシアン酸 (H-N=C=O) と雷酸 (HO-N=C:) が挙げられる。ただし、シアン酸はイソシアン酸とは互変異性であり、相互に変換し続けて平衡状態にある。(出典:Wikipedia)https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%82%A2%E3%83%B3%E9%85%B8
「カリウム(K)」とは:
アルカリ金属、典型元素のひとつ。カリウムは原子番号19番の元素である。「ポタシウム」、「カリ」ともいう。元素記号はK。生物にとって必須元素である。銀白色の金属で比重は0.86で水より軽く、リチウムに次いで2番目に比重の軽い、ナイフで簡単に切れる軟らかい金属である。(出典:Wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%AA%E3%82%A6%E3%83%A0
「シアン化物(青酸カリなど・CN)」とは:
シアン化物イオン (CN-) をアニオンとして持つ塩を指す呼称。シアン化合物(シアンかごうぶつ)、青酸化合物(せいさんかごうぶつ)、青酸塩(せいさんえん)、青化物(せいかぶつ)とも呼ばれる。シアン化合物は、「青酸カリ」が有名な様に一般に人体に有毒であり、ごく少量で死に至る。生存競争のため草食動物から成長中の果実・種子を食べられない様に守るため青梅等に含まれる毒である「アミグダリン(梅の実が熟すとともに分解消失、熟しきった果実は草食動物に食べられ種子を拡散繁殖する)」もシアン化合物である。「アミグダリン」は果実の成熟に従い、植物中に含まれる酵素エムルシンにより「シアン化水素(青酸ガス)」、「ベンズアルデヒド(アーモンドや杏仁、ビワに共通する芳香成分)」、「グルコース(ブドウ糖)」に分解されて消失する。この時に発生する「青酸」も揮散や分解で消失していく。また、加工によっても分解が促進される。熟した果肉や梅干しなど加工品を通常量摂取する場合には、安全に食べることができる。「アミグダリン」自体は無毒であるが、経口摂取することで、同じく植物中に含まれる安全な酵素エムルシンや、ヒトの腸内細菌がもつ安全な酵素β-グルコシダーゼによって体内で分解され、化学反応により危険な「シアン化水素(青酸ガス)」を発生させるとされる。ごく少量であれば安全に分解されるが、ある程度摂取すれば嘔吐、顔面紅潮、下痢、頭痛等の中毒症状を生じ、多量に摂取すれば意識混濁、昏睡などを生じ、死に至ることもあり注意が必要とされる。(出典:Wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%82%A2%E3%83%B3%E5%8C%96%E7%89%A9
「チオシアン酸(HSCN)」とは:
チオシアン酸(thiocyanic acid)は、化学式が HSCN で表される無機酸の一種である。「ロダン酸」とも呼ばれる。不安定な無色の液体で、比較的強酸である。互変異性体であるイソチオシアン酸 (isothiocyanic acid, HN=C=S) との混合物として存在する。チオシアン酸の合成生産方法は、チオシアン酸鉛(II) に硫化水素を作用させると遊離する。アンモニアと二硫化炭素を反応させるとチオシアン酸のアンモニウム塩が生成する。チオシアン酸の N-エステル(イソチオシアネート)には殺虫剤として用いられるものがある。(出典:Wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%81%E3%82%AA%E3%82%B7%E3%82%A2%E3%83%B3%E9%85%B8
「チオシアン酸ナトリウム(チオシアン酸塩・NaSCN)」とは:
化学式 NaSCN で表される、チオシアン酸のナトリウム塩である。常温では無色で吸湿性のある結晶あるいは白色粉末で、水、エタノール、アセトンに溶ける。有毒であり、ラットに経口投与した場合のLD50は764 mg/kgである。経口摂取すると中枢神経に影響を与え、嘔吐や下痢、脱力感、錯乱、痙攣などの症状が現れる。不燃性であるが加熱すると分解し、硫黄酸化物や窒素酸化物、酸化ナトリウム、シアン化物を含む有毒ガス(青酸ガス)を生じる。酸や強塩基、酸化剤と激しく反応する。試薬やカラーフィルムの現像、除草剤、アクリル繊維製造時の溶剤などとして用いられる。(出典:Wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%81%E3%82%AA%E3%82%B7%E3%82%A2%E3%83%B3%E9%85%B8%E5%A1%A9
「チオシアン酸カリウム(KSCN)」とは:
チオシアン酸カリウムは、潮解性のある結晶性の固体。水に良く溶け、そのときの吸熱によってできる水溶液は非常に冷たくなる。エタノールやアセトンにも溶ける。シアン化カリウムと単体硫黄を溶融するか、チオシアン酸アンモニウムと水酸化カリウムを反応させると得られる化学物質である。日本の厚生労働省は危険物に指定している。(出典:Wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%81%E3%82%AA%E3%82%B7%E3%82%A2%E3%83%B3%E9%85%B8%E3%82%AB%E3%83%AA%E3%82%A6%E3%83%A0
「チオ硫酸ナトリウム(Na2S2O3)」
化学式 Na2S2O3 で表されるナトリウムのチオ硫酸塩である。亜硫酸ナトリウムや次亜硫酸ナトリウムのように漂白・酸化防止効果があるため、国によっては食品添加物として利用されている。ただし日本においては認められない。(出典:Wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%81%E3%82%AA%E7%A1%AB%E9%85%B8%E3%83%8A%E3%83%88%E3%83%AA%E3%82%A6%E3%83%A0
「シアン化カリウム(KCN)」
青酸カリウム(せいさんカリウム)は、青酸カリ(せいさんカリ)、青化カリ(せいかカリ)とも呼ばれ、毒物の代名詞的存在だが、工業的に重要な無機化合物である。毒物及び劇物指定令で「シアン化合物」として毒物に指定されている。(出典:Wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%82%A2%E3%83%B3%E5%8C%96%E3%82%AB%E3%83%AA%E3%82%A6%E3%83%A0
「シアン化水素(青酸ガス・HCN)」
毒ガス。シアン化水素(Hydrogen Cyanide)は、メタンニトリル、ホルモニトリル、 蟻酸ニトリルとも呼ばれる猛毒の物質である。その水溶液は弱酸性を示し、シアン化水素酸(青酸ガス)と呼ばれる。シアン化物は動物の腸内細菌が持つβ-グルコシダーゼといった酵素によって、 青酸配糖体が加水分解され、糖とアルデヒド、そしてシアン化水素(青酸ガス)を生成する。 (出典:Wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%82%A2%E3%83%B3%E5%8C%96%E6%B0%B4%E7%B4%A0
また環境排出時に、次亜塩素酸とチオシアン酸が化学反応してしまい、企業が想定・意図しないシアン化物(毒ガス)を発生させるリスクがある。
東京湾の魚の斃死から、工場の排水中の窒素を除去するために使用する薬剤(「次亜塩素酸ナトリウム」)が処理槽に残留し、排水中の「チオシアン」と反応したことで「シアン」が生成された(「次亜塩素酸(NaClO)+チオシアン酸(HSCN)→シアン(CN)」)と推定される報告例 2022年 千葉県
https://www.pref.chiba.lg.jp/suiho/press/2022/koitogawa-mizu.html
https://www.pref.chiba.lg.jp/suiho/press/2022/koitogawa-mizu35.html
シアン化合物(CN)による慢性中毒症状:
無力感や頭痛、めまい、神経過敏、脱毛、皮膚疾患、体重減少、食欲不振、元気がなくなる
経口摂取における「シアン(CN)」の安全性評価(清涼飲料水)
厚生労働省 食品安全委員会化学物質・汚染物質専門調査会 2010 年8月
https://www.fsc.go.jp/iken-bosyu/pc3_kagaku_osen_cyan_220819.pdf
「チオシアン酸カリウム(KSCN)」の生殖発生毒性・反復投与毒性(外部研究実験):http://www.jpec.gr.jp/detail=normal&date=safetydata/ta/dati3.html
「チオシアン酸カリウム(KSCN)」の動物での毒性評価(1954年〜1997年)
●反復投与毒性
・ラットにチオシアン酸カリウムを4もしくは11ヵ月間経口投与した結果,甲状腺重量の増加及びサイロキシンの低下がみられた。 (Philbrick et al, 1979) 同試験では,ミエリン鞘の分裂を含む脊髄病変が認められた。
・チオシアン酸カリウムの50~850 mg/kgを腹腔内投与した結果,10%のラットにおいて脳障害が認められた。 (Rose et al, 1954)
●生殖発生毒性
・妊娠中の母動物にチオシアン酸カリウムを経口投与した場合,新生仔に甲状腺腫の発生が認められた。(Rudert & Oliver, 1976) RTETECS, 1997)
・マウス及びラットの母動物にチオシアン酸カリウムを静脈内投与した場合,チオシアン酸の胎仔への移行が確認された。 (Moedder, 1980)
・0.1~0.5%のチオシアン酸カリウムを,雌ラットの妊娠中及び分娩後2週間に経口投与した結果,新生仔に発育阻害が認められた。 (Pyska, 1977)
・5~10 g/100 gの高用量投与により,雌ラットの生殖能に影響がみられた。(Olusi, 1979)
自然界にも存在する「チオシアン酸塩類」
超健康食材と称される「ケール」も、食べ過ぎには注意。なぜなら、「甲状腺」に深刻な影響を与えるとも言われているから。ケールには「チオシアン酸塩」という物質が含まれており、これを多く摂りすぎると、甲状腺ホルモンの構成成分であるミネラル、”ヨード”の働きに影響を及ぼし、甲状腺の機能低下を引き起こす可能性があるという。(出典: COSMOPOLITAN)
https://www.cosmopolitan.com/jp/beauty-fashion/health/tips/a861/7-all-natural-foods-that-can-totally-mess-you-up/#link1
ドイツ連邦リスクアセスメント研究所の報告によれば、甲状腺のヨウ素吸収低下の原因は「キャベツ」や「ラディッシュ」に含まれる「チオシアン酸塩」という物質である。トウモロコシやキビは体内でチオシアン酸塩に変換される青酸配糖体を含む。(出典:食品安全情報(化学物質)No. 8/ 2020. 04. 15 国立医薬品食品衛生研究所)
https://www.nihs.go.jp/dsi/food-info/foodinfonews/2020/foodinfo202008ca.pdf
シアン化合物を含有する食品
ビワの種子の粉末は食べないようにしましょう(出典:農林水産省 令和3年1月15日)https://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/foodpoisoning/naturaltoxin/loquat_kernels.html?utm_source=dlvr.it&utm_medium=twitter
「無機シアン化合物」 ヒト健康への影響 (まとめ) P52
無機シアン化合物の経口摂取による血液やその他の組織への蓄積は確認されていないが、代謝物の「チオシアン酸イオン」では蓄積影響が知られており、甲状腺腺腫やクレチン病などの甲状腺毒性を引き起こす。長期毒性としての甲状腺への影響は代謝物の「チオシアン酸イオン」によるものと推測される。シアン化合物は組織内細胞のシトクロム酸化酵素中の Fe3+イオン、赤血球中のヘモグロビンなどのタンパク質に結合する。シトクロム酸化酵素が阻害されると、還元型シトクロム cの酸化が妨げられ細胞の酵素利用が停止し、細胞死を導く。シアン化水素及びシアン化合物は、主として肝臓に存在するロダネーゼにより「チオシアン酸イオン」に代謝されて尿中に排泄される。
無機シアン化合物の慢性影響では、頭痛、めまい、神経不安、衰弱、視覚低下、不明瞭な発語、 胃腸管障害、甲状腺腫大である。長期暴露による甲状腺への影響はおそらく代謝物である「チオシアン酸イオン」によるヨウ素の甲状腺への取込み阻害によるものである。(出典:化学物質の初期リスク評価書 「無機シアン化合物」 独立行政法人 製品評価技術基盤機構 2008年10月)
https://www.nite.go.jp/chem/chrip/chrip_search/dt/pdf/CI_02_001/risk/pdf_hyoukasyo/108riskdoc.pdf
シアン化合物の危険性
慢性の全身性シアン化物中毒が発生することがありますが、身体障害が徐々に発症し、他の診断と一致する症状があるため、認識されることはめったにありません。 報告されている症状は、「チオシアン酸塩」が薬物として使用された場合に見られるものと似ているため、細胞外液中の過剰な「チオシアン酸塩」がシアン化物による慢性疾患と説明する可能性があることが示唆されています。慢性疾患の症状は、数年間の露出後に電気メッキ機と銀研磨機で報告されています。最も顕著なものは、腕と脚の運動力低下、頭痛、甲状腺疾患でした。これらの発見は、「チオシアン酸療法の合併症」としても報告されています。(出典:国際労働機関 ILO: international labor organization 労働安全衛生百科事典)
https://www.iloencyclopaedia.org/ja/part-xviii-10978/guide-to-chemicals/item/1038-cyano-compounds
国際保健機関での「チオシアン酸カリウム」の評価・分類・規制
世界保健機関 国際化学物質安全性計画 国際化学物質簡潔評価文書 IPCS UNEP/ILO/WHO
Concise International Chemical Assessment Document No61 Hydrogen Cyanide and Cyanides:Human Health Aspects(2004)世界
シアン化水素およびシアン化物:ヒトの健康への影響
https://www.nihs.go.jp/hse/cicad/full/no61/full61.pdf
チオシアン酸 分類表示
https://www.ilo.org/dyn/icsc/showcard.display?p_lang=ja&p_card_id=1671&p_version=2
欧州における「チオシアン酸カリウム(potassium thiocyanate、KSCN)」の規制動向
2013年、欧州食品安全機関(EFSA)は「チオシアン酸カリウム」を不認可に
(出典:内閣府 食品安全委員会 食品安全情報システム)
https://www.fsc.go.jp/fsciis/foodSafetyMaterial/show/syu03900400149
欧州食品安全機関(EFSA)は2013年6月19日、チオシアン酸カリウム(potassium thiocyanate)のリスク評価に関する結論(2012年10月19日承認、46ページ)を公表した。人体や動物への安全性、環境排出による安全性が担保できず、物理的および化学的特性に関してデータのギャップと哺乳動物毒性学のセクションでの懸念が特定。 The LP-system(ラクトパーオキシダーゼシステム)の混合物に関する毒性データと暴露データが不足しているため、使用者、作業者、および傍観者のリスク評価は最終的には完了出来ない。この反応混合物の残留物の定義が不明であり、毒性基準値が入手できない場合、消費者リスク評価を実施することは出来ない。 また環境暴露評価を実行するには不十分。 有効成分であるチオシアン酸カリウムの殺菌効果は有効であると考えるが、自然界に存在する酵素や過酸化水素との反応混合物から形成される化合物(シアン化物)およびその分解/変換生成物の定性的および定量的な環境暴露評価は欠落している。 また生態毒性セクションでは、代表的な野外使用のための非対象陸生植物に関するスクリーニング研究を提出するためのデータ不備が特定された。
2014年、欧州連合(EU)は「チオシアン酸カリウム」を不認可に
(出典:内閣府 食品安全委員会 食品安全情報システム)
https://www.fsc.go.jp/fsciis/foodSafetyMaterial/show/syu03970210305
欧州連合(EU)は2014年2月6日、「チオシアン酸カリウム(potassium thiocyanate)を不認可とする委員会施行規則(EU) No 108/2014を官報で公表した。不認可の理由は、欧州食品安全機関(EFSA)がチオシアン酸カリウムについて安全性などの追加データを必要とする複数のデータギャップを特定した後、申請者が申請を取り下げたためである。
欧州で規制が進む「チオシアン酸カリウム(potassium thiocyanate、KSCN)は、日本の環境省も「内分泌器官かく乱物質」として法規制への準備を進めています。
環境省「チオシアン酸及びその塩類の内分泌かく乱作用に関連する報告 2021」
令和3年度第1回 化学物質の内分泌かく乱作用に関する検討会資料
チオシアン酸及びその塩類は、動物試験の報告において、視床下部―下垂体―甲状腺軸への作用を示すこと、試験管内試験の報告において、アンドロゲン作用又は抗アンドロゲン作用、甲状腺ホルモン合成能への作用、ペルオキシダーゼ活性化による甲状腺ホルモン合成能への作用を示すこと、ヒトへの投与試験において、視床下部―下垂体―甲状腺軸への作用を示すこと、疫学的調査において、視床下部―下垂体―甲状腺軸への作用、抗副甲状腺ホルモン様作用を示すことが示唆さ れたため内分泌かく乱作用に関する試験対象物質となり得る(P25)。
*「内分泌かく乱物質」は「内分泌系」に影響を及ぼし、ヒトの健康や環境に悪影響を与える化学物質
*人体の「内分泌器官」としては、「下垂体」「甲状」「副腎」「卵巣」「精巣(表)」の他、「松果体」「脳」「肝臓」「心臓」「膵臓」「腎臓」などがある。 これら「内分泌器官」から、ホルモンが人体の発達や発育などに対応した適切な時期に、適切な量が分泌される。
環境省 化学物質の内分泌かく乱作用に関する信頼性評価及び試験の実施状況
「チオシアン酸及びその塩類(Thiocyanates)」
2021年 信頼性評価終了(第1段階生物試験を実施中・実施予定)
https://www.env.go.jp/chemi/end/substances.html
「チオシアン酸及びその塩類」の内分泌かく乱作用に関する信頼性評価実施結果(出典:環境省 2021年、P16〜)https://www.env.go.jp/chemi/%E8%B3%87%E6%96%991-2.pdf
抜粋「チオシアン酸及びその塩類」の内分泌かく乱作用に関する文献信頼性評価結果(出典:環境省 2021年)https://www.env.go.jp/content/000081308.pdf
酵素とチオシアン酸(HSCN)の化学反応を用いた牛乳の殺菌方法として、無害な酵素と微量のチオシアン酸(HSCN)とを化学反応(ペルオキシダーゼ活性)させることで、大腸菌など一部のグラム陰性菌の菌体内のSH酵素を失活させ抗菌活性を示すイオン(OSCN-)が発生、目に見えないppm単位(100万分の1、1ppm = 0.0001%)のごく微量で大腸菌など一部のグラム陰性菌の殺菌が出来る(チオシアネート添加牛乳 インド P18 )作用を生み出す。
しかし、2020年代になって人体への影響(ppm単位のごく微量で甲状腺からヨウ素の摂取を阻害しサイロキシン等のホルモン生産能力を下げてしまう等の内分泌器官かく乱の作用)も明らかになり、2021年には日本の環境省が、チオシアン酸(HSCN)及びその塩類を内分泌かく乱作用に関する試験対象物質となり得るとし(P25)、現在第1回生物試験を実施中・予定。
環境への影響と規制としては、日本の厚生労働省は、チオシアナートは甲状腺におけるヨウ素の取り込みを阻害し、甲状腺毒性を示すことが知られている(CICADs(J) 61 (2004)、ATSDR(2006))。また、チオシアナートはシアン化物の主要代謝物であり、シアン化物の職業ばく露により甲状腺機能障害および甲状腺腫が報告されている(CICADs(J) 61 (2004)、ATSDR(2006))。(GHS分類:区分1(甲状腺))とし、
「チオシアン酸カリウム(KSCN)」を日本の美しい自然環境中にppm単位(100万分の1、1ppm = 0.0001%)で、排出させないこと、また環境省は土壌・河川・湖沼・海水等の環境中では全シアン(CN)について「検出されないこと(検出限界 1.1(ng/L)」と法律で定めている。
牛乳や唾液中にppm単位(100万分の1、1ppm = 0.0001%)のごく微量含まれる、単体としては無害な酵素と、同じく牛乳や唾液にも含まれるチオシアン酸という毒性の弱いシアン化物質を、化学反応の相手の単体では無害な酵素を増量投与することで口腔内で化学反応(The LP-system、ラクトペルオキシダーゼやグルコースオキシダーゼ反応)を起こし、シアン化物を発生させグラム陰性菌の中で大腸菌などの一部の口腔内細菌は殺菌(虫歯菌のミュータンス菌等のグラム陽性菌や他のグラム陰性菌には効果なし)出来る抗菌作用機序であるが、シアン化物は人体や動物にもヨウ素の摂取を阻害し甲状腺ホルモン産出や生殖機能に影響を与える等の内分泌器官かく乱の副作用がある、また臨床上体内で発生するシアン化物の濃度や人体における甲状腺や腎臓への影響、環境排出への影響に関する安全性データが得られないとして、当該抗菌作用機序(The LP-system、ラクトペルオキシダーゼやグルコースオキシダーゼ反応)の健康リスクについて、近年世界の保健機関で危惧され、規制が進んでいる。
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以上のことから、「チオシアン酸カリウム(KSCN)」は、「合成樹脂の製造原料」「めっき原料」「農薬」「殺虫剤」等には大変有用な化学物質ですが経口摂取や食品配合には、内分泌器官や生殖機能への影響が最近になって明らかに、犬や猫の甲状腺機能低下症や生殖機能低下への影響リスク、また排尿による日本の自然環境への排出で、水生生物や土壌の微生物生態系、海産物や野菜等への影響、近隣住民や農家・漁業の方への影響、日本人の食べ物への影響、甲状腺等の内分泌器官への影響、生殖機能への影響、日本人の少子化リスク、厚生労働省や環境省が定める法令遵守へのリスク等、健康と環境に関わるコンプライアンスへの課題が、医療・科学技術が進展してきた2020年代になって分かり始めてきたと推察されます。
人類科学の発展から、それぞれ時代の最先端での研究技術を用いた世界初の製品があり、時代と社会ニーズが変わり、科学者や研究者も世代や住む国も変わり、人口やニーズの多い国で新しい技術革新が生まれます。
これまでの20世紀の化学技術による先駆的な製品や開発者の科学者の方々には尊敬と共に、多くの人類の発展に役立ってきた研究や製品は今日の人類や地球を形作ったといえる偉大な発明と言えます。
そして21世紀となり人類は少しずつ進化し、医療や科学の発展と共に効果とサイドエフェクト、環境負荷など新たな課題も判明される時代の変化が生まれてきています。
また様々な新しい、正しい情報を世界中の消費者が知ることができるインターネットの時代となりました。
消費者は自分の大切な家族に使うものを安全で信用できる成分のものを選び、生産者には全成分開示の誠実さとトレーサビリティを求める時代となりました。
近年、人類全体の問題となっている内分泌かく乱物質のフォーエバーケミカルはじめ、安全性が危惧される化学物質は、健康や幸せを奪ってしまう可能性、医療費負担につながるリスクから、最新の処方への改善という消費者の健康ニーズに応えること(健康のための製品として使用している方々にとって安全性を完全に訴求できるとは言い難く申し訳ないと思います。また微量でも排尿での環境排出により小川のメダカや赤とんぼ、近所の川や・海の水生生物や水産食品、野菜やお米、川や海で遊ぶ子供たち、釣りや潮干狩り、海水浴やサーフィン、日本に住む子孫への影響も気になります)を大切にして企業は製品開発に注力しています。
消費者側の方々もご家族の健康のために、自己責任として安全性や環境毒性を精査した上で、出来れば新しく処方開発され、配合全成分と配合目的を包み隠さず消費者にわかりやすい様に通販サイトの成分欄などにも各所に明示し、開発者の顔が見え信頼できる、人間含めた動物の口腔医学に特化した歯学博士が研究開発に携わった医学的根拠や安全性が信頼できる専門の口腔ケア製剤メーカーのオーラルケア製品を探索するなど、
21世紀の医療基準や安全性、環境保護の基準には合わないグリーンイノベーション時代以前の古いものもある可能性を、この機会に色々な配合化学物質や開発背景、処方開発年、実験データ、臨床効果データ、安全性評価データ等も調べてみても良いかと思います。
ヨーロッパで危険視されてきた内分泌かく乱化学物質も、日本で注目され始めたのは日本で少子化が進んだ2020年代になって話題となり始めたつい最近のニュースです。
信頼できるブランドとして、お客さまの大切な小さな家族のために、「全配合成分やその配合目的」「作用機序や副作用リスク」「効果と安全性のデータ」「環境排出へのリスク」等を、隠すことなく、誤魔化さず、正しい成分表記で、消費者や患者に、購入に際して視認しやすく、分かりやすく、通販サイトの各ページにも、常に明示する誠実さが、現代となっては、お客様からの信頼、愛犬愛猫の健康、今後の事業存続において絶対的に重要なこととされています。
また、その製品の実際の効果(効くか効かないか)に関する実験データ、臨床データ(実際の動物の口腔内での効果データ)、学術論文、作用機序の説明、副作用の説明、安全性データ(副作用は有るのか無いのか)、など「エビデンス(科学的な証拠)の有無」等の真面目な研究背景が、健康に不安や悩みを持つ多くの人々や家族の健康を願う消費者、家族や愛犬愛猫、医療者や患者さんとそのご家族、世界中の人々の命の危険と健康リスクから守る、ブランドや会社の信頼性、経営者、取締役、研究者、薬事担当者、事業担当者、また外部協力者、家族を持つ一人の人間としても大きな社会責任のある重要なことと考えています。
消費者側としても自身の健康だけでなく、環境に対する影響は深刻であり法規制を遵守しない製品が市場に出回ることは、近隣環境への負荷を増大させるだけでなく、近所の住民の方々の健康に悪影響も及ぼす可能性があります。その場合最終的には、製品を使用する消費者も責任を負います。したがって、消費者も自分自身のことだけを考えず、近隣住民や国民全体の命や健康被害とならない環境に配慮した消費行動を取ることが重要となると欧州の消費者団体は啓発しています。
世界の高齢化と環境破壊が深刻化した2000年代以降、21世紀のグリーンテクノロジーとして、1900年代の旧来ケミカル技術では乗り越えられなかった「口腔内への作用と飲み込んだ場合の安全性の両立」・「超低濃度で数千倍の作用」・「抗菌活性と役目を果たした後の環境排出時の河川や海の自然や生物生態系の保護」・「少子高齢化と共に増大する医療費と医療者負担の低減」、という相反する課題を乗り越えるために高齢化が進む日本で、国立研究機関である九州大学農学部農学研究院にて30年以上に渡って進められたのが、1900年代化学産業からの世代交代を実現した2000年代の代替グリーンテクノロジーである、世界的に先端分野の微生物バイオテクノロジー研究、食品原料から作られ飲み込んでも安全な乳酸菌抗菌ペプチドの研究となります。
1920年代にイギリスの酪農家によりチーズの中から安全な抗菌物質として発見、超低濃度のppb単位(10億分の1、ppmの1,000分の1、1ppb=0.001ppm)での幅広い優れた抗菌活性と作用機序の安全性から、世界中では1980年代から塩やスパイスと同じく安全とされてきた乳酸菌抗菌ペプチド(たんぱく質)の「ナイシン」も世界一レベルの安全性の確認を経て、日本では約100年後の2009年にやっと厚生労働省での食品認可が得られました。日本での食品への認可が進まない中で、社会的有用性が認められ研究が進められたのが、高齢者等にとって飲み込んでも安全な口腔ケア用製剤などの用途であり、「ナイシン」単体では不可能なグラム陰性菌やカンジダ菌にもスペクトルを広げる革新をもたらした研究成果が「ネオナイシン-e®︎」となります。
世界で初めて乳酸菌抗菌ペプチドの医療・ヘルスケア用途への実用化の道を拓き、2016年に特許を取得したネオナイシンの研究成果は世界一の高齢者国家の日本での社会的課題である介護者の負担低減と患者QOL向上に役立つと共に災害現場や国際宇宙ステーションで活用、世界に普及し様々な賞を受賞するなど人類に小さな貢献を果たしています。要介護高齢者や乳幼児、病気や障害などでうがいや吐き出しが難しい方、ペット等にとても有用な、日本の国立機関による研究成果といえます。
日本人の方は、ぜひ北里柴三郎先生や野口英世先生時代からの日本の細菌学・微生物学・ウィルス学研究の系譜を踏む旧帝大の国立研究機関、九州大学農学研究院微生物学研究室発、若い真面目な日本人科学者たちによる命をかけた本物・本気の日本の科学研究・世界最先端のバイオテクノロジー研究、からだと環境に優しい乳酸菌、微生物学研究の成果を、アジア市場やアラビア市場、中華市場、南米市場やアフリカ市場、そしてヨーロッパやアメリカなど西洋市場や世界中、人類全体への展開を応援していただけましたら幸いです。国際社会での日本と日本人のプレゼンスが急激に低下しています。日本の若い真面目な研究者の若者、子供達にも世界や宇宙での素晴らしい活躍が拓けます様、日本の未来の為にお力をいただけましたら幸いです。
少子高齢化が進み、ペットを人間の我が子の様に大切な家族の一員として育てている、世界中の先進的なペットオーナーのニーズに応えるため、人類の発展に寄与する21世紀の新しい研究成果を愛するペット達にも享受できる様、日本のヒューマングレードの安全性と効果、低環境負荷を実現する革新的な特許性があり、誠実なリーズナブルな価格で世界中の多くの人が使用できるペット用口腔ケア製品を目指し、乳酸菌バイオテクノロジー研究の第一人者である工学博士、農学博士、歯学博士や医師、獣医師、薬剤師、ブリーダー、トリマー、世界中のオーラルピースパートナーであるペット企業等による研究チームにより多くの時間と労力を割き生まれたのがオーラルピース フォーペットです。
以上の課題から、ペットを我が子の様に家族として愛し、口に入れるものを人間も口にできる食品レベルの安全なものを目指して、また美しい日本の自然環境や水産物を危険化学物質汚染から守れる様に研究が進められたオーラルピース フォーペットについては、「チオシアン酸カリウム(KSCN)」の配合を必須としない処方としております。
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正直に申しますと、実際に私たち研究メンバーもつい最近まで、日本の環境省による「チオシアン酸カリウム(KSCN)」の規制動向の進捗を知りませんでした。お客様からの問い合わせを多くいただいてやっと気づいた事なのです。これは人類全体が知り得なかった最新の課題であり、専門の科学者やストラテジストも知り得なかった事です。当研究チームの世界規模での研究リサーチも至らなかった事であり、ここに深くお詫びを申し上げます。
人間用の口腔ケア製品については、2014年の欧州連合(EU)による法規制を受けてブランドのオーナーシップの変更と新たなグローバル流通体制のもと、2015年以降の全面処方変更を経て当該作用機序と口腔内細菌への抗菌作用を排した新たなシンプルな口腔内保湿製品ブランドとして生まれ変わり、スムーズな市場浸透が進みましたが、動物用製品としては厚生労働省や環境省による規制はなく従来のシアン化物(チオシアネート・ペルオキシダーゼ活性)による抗菌作用機序のまま2020年代を向かえているものもあります。
私たちも自らのペット達にこの20世紀の先駆的な化学技術を長年活用させていただいて来ました。2020年代になって指摘されているサイドエフェクトは、人類科学の進展により漸く判明してきた最先端の研究成果であり、これまでは分からなかったリスクよりも優れたベネフィットの方が上回り(貧しい温熱帯地域の発展途上国の子供たちが飢えを凌ぎ牛乳を栄養源として生きられることと同じく)、副作用を凌ぐ便益を人類は享受してきました。この事については、冒頭に述べた様に先駆者の科学者の方に感謝と尊敬を忘れることはありません。
また企業人としては、消費者の近くにいる営業部門やマーケティング部門そして管理部門と、研究開発部門との間のギャップにいつも悩みその軋轢の中で多くの苦しみを経験して来ました。研究開発部門が指摘してくれない様々なリスクを、フロント部門のメンバーが悩みながら解決を図り乗り越えて来たこともあります。研究サイドはフロント部門の無謀な要求に無理をして合わせることも少なくない事です。
研究者自身としても、サイドエフェクトというのは実際の臨床実験や動物実験が必要で、また人や個体そして様々な条件によってもその結果は異なるもので、簡単に単純に得られるものではなく、実際の臨床上ははっきりした答えは得られにくいという背景を消費者や営業、マーケティング部門、管理部門の皆様に理解してもらう必要があります。実際にはケースバイケースの相関関係はなかなか分からないのです。
ただ今回、世界で最近になって指摘され始めた化学物質の副作用と環境負荷について、やはり私たちは多くのメンバーと共に話し合ってより良い未来を作っていく選択を、力を合わせて作り出していくことが、過去の自身や誰かを責めることより、未来の消費者の方々や協力者の方々、そして自分達にとっても良い事につながるアクションなのではと思います。
同じ研究者としてお互いの専門分野にリスペクトと連携を、今回WHOやFAO、コーデックス国際食品規格委員会、欧州連合(EU)や国際酪農連盟、厚生労働省や環境省が健康と自然環境への影響を示唆する化学物質や作用機序に対し、多くの仲間を巻き込んで研究をさらに深く重ね安全性を一つ一つ証明して行くこと、新たに生じる課題を皆で一つ一つ乗り越えて行くことが研究の醍醐味であり、真の発明とイノヴェーションを生み出し、世界中の人の不安を払拭するブレイクスルー、価値ある挑戦と考えます。
そして人類全体にとって有益な研究については、様々な困難があってもそれを乗り越えるために、皆が素直に心を開き、批判や保身などすることなく大学間や企業間の利害関係を超越して連携し、この日本の研究者が世界人類のために手を結び体への安全性や低環境負荷を証明した作用機序への昇華を皆で目指すことも素晴らしいことと考えています。
そのためには当研究チームも当作用機序の安全性と低環境負荷の証明への挑戦に共に挑み、助け合うことが研究人としてのブレイクスルーでもあると思っています。
災害や戦争で多くの人が傷ついているこの時代、少しずつでも良い方向に、そして今日から明日からでもより良い方向に皆で歩みを始めれば、皆で手を組み未来をより良く変えられると思います。
家族が健康に、自然は美しく、最新の研究努力は評価され、企業の信頼や事業も継続できる美しい姿に。今日から明日からでも変えていける。毎日が変化で挑戦、それをより良く続けていくことが研究や企業努力で、多くのお客様やそして一緒に研究する仲間も増えていく。
自分達では分からなかった事実を、世界の保健機関や日本の厚生労働省、環境省が調査してくれリスクを教えてくれた。当初は戸惑いましたが、深呼吸して心を入れ替えて、最善の方向を考える。今一度使用する製品の安全性を自分の目で確かめてみる。関連部門にこのリスクを伝え、皆でさらに新しい時代に対応する新技術へと磨いていく。皆で手を取り合い切磋琢磨しながら安全性を証明し進化して行く。
そして病気や障害、怪我や老化などで困難な状態にありながら、生きる事に挑戦している世界中の苦しむ人達を科学や研究の力で救う。その究極の人間愛の前では、研究者や企業間の競争や利益の争奪、批判や保身はちっぽけな虚しいもの。人類の歴史に残る研究を利害関係さえも超えて優秀な頭脳が集まって進めて行く。
そんな人類全体の少しずつの気づきと毎日の一歩一歩の前進が、この地球や人類の未来をより良く変えて行くことと思います。
以上の当研究チームが勇気を持って提供させていただいた、世界の保健機関が注意喚起している化学物質の最新情報につき、多くの皆様の未来の選択に寄与し、たとえ一人の方でも気づきが得られましたら幸いに存じます。
またオーラルピースに配合をしていない、個別の成分についての見解を当研究チームに寄せられるオーラルピースユーザー様やプロの方も多くいらっしゃいますが、出来ましたらご自身でインターネット等で詳細をお調べいただけます様お願い申し上げます。
選んでいない成分は目指すコンセプトに合わなかっただけであり、過去の多様な研究志向の是非に答える立場ではないといえます。大切な家族の健康のためには、ご各自の価値基準で成分を吟味してことが大切と存じます。
また研究者の方で成分や作用機序の安全性や低環境負荷への臨床データや証明にお困りの方は、当研究チームにお声がけをいただけましたら幸いです。営業部門やマーケティング部門などで研究部門への働きかけにお困りの方も、お声がけいただけましたらと存じます。
人類の発展に寄与する発明で未来を変える。皆で力を合わせれば必ず道は拓ける。愛は美しい未来を作る。
愛する人にはオーラルピース
引き続きオーラルピースプロジェクトをどうぞよろしくお願い申し上げます。
(Legally checked)