口腔ケアについて

雑誌「クロワッサン」にて、オーラルピースをご紹介いただきました!

【雑誌「クロワッサン」口を健康に保つ「健口生活」で、病気に負けない力をつける!特集にてオーラルピースをご紹介いただきました】
————————
「口の健康は全身の健康につながる」と、歯学博士の照山裕子さん。
歯磨き剤には、安心安全にこだわった製品もラインアップ。
飲んでも安全な食品成分100%。ケミカルフリーのジェル「オーラルピースクリーン&モイスチュア」
歯並びが良くない人ほど時間をかけてお手入れを!!
————————————————
ご紹介ありがとうございます。
クロワッサンの購読はこちらから
ぜひご覧ください!!

2021-05-25T13:56:56+09:00

悪玉菌のみを制し、善玉菌のみを増やす事は出来ますか?

現代科学においては、
1.「すべての人体常在菌を善・悪に分類出来ていない・出来ない」
2.「同じ生きものを善・悪で分類して、片方だけを制し・減らしたり、片方だけを育て・増やしたり出来るテクノロジーはない」
ということがあります。
私たちの口腔内にはまだ名前がつけられていないものも含めて約500種類の細菌が、最大1兆個ほど生息しているといわれています。
現代の最新科学においては、口腔内にいる常在菌のなかで虫歯や歯周病の原因になる菌の同定が進んではきていますが、
名前もついてないものも含めて口腔内細菌すべての善玉菌・悪玉菌の分別というのは実際には出来ていないのが事実です。
それは口腔内の場合、善玉とされる常在菌であっても状況により悪い作用をする事もあり(日和見菌とも呼ばれる)、
また逆に虫歯や歯周病の原因となる悪玉と表現される常在菌も、外部からの細菌侵入を抑制する等の良い働きをする可能性も科学的に否定できていない、

つまりすべて常在菌の善・悪の判断については、エビデンスがなく詳細が研究・解明されていないからです。
次に、細菌はグラム陽性菌・グラム陰性菌・真菌等で分類されるものであり、善玉菌・悪玉菌として分類されるものではなく、
同じ生物を善・悪と分別して選別する最新テクノロジーはないという点です。
人間や動物、虫や生物と同じ様に、「毒薬」や「殺虫剤」、「殺菌剤」を使えば、善い人も悪い人も、善い動物も悪い動物も、益虫も害虫も、人体を形成する常在菌もバイ菌・ウィルスも、善玉菌も悪玉菌も、「同時に全部、両方に作用」してしまいます。
逆も同じで、近年の乳酸菌ブームから美容界での「菌」への注目も増えていますが、人体に良い作用をする「善玉菌」や「美肌菌」に着目し、その「善玉菌」「美肌菌」を育てたい・増やしたいと思っても、同時に「悪玉菌をはじめ全ての菌」が増えます。
世界の最先端の乳酸菌研究、つまりプロバイオティクス・乳酸菌抗菌ペプチド(バクテリオシン)の研究において現在判明していることは以下となります。
乳酸菌が作り出す抗菌物質・抗菌ペプチド(バクテリオシン)は、種類によって異なりますが、抗菌スペクトル(範囲)が狭いものから広いものまで多く存在します。
例えば、世界で初めて発見され最も有名な「ナイシンA」は、乳酸菌バクテリオシンのなかで最も抗菌スペクトルが広く、グラム陽性菌のほとんどを制します。
一方、抗菌スペクトルが狭いバクテリオシンは、特定のグラム陽性菌(生産菌の近縁のグラム陽性菌)のみしか制しません。
この事を、「ある菌やバクテリオシンが特定の悪玉菌を選択して制する」と言えなくもないですが、残念なことに悪くない近縁のグラム陽性菌にも一緒に作用してしまいます。
グラム陽性菌の近縁菌の中から、虫歯の原因となり悪玉菌とされるストレプトコッカス・ミュータンス菌「のみ」を選んで「単一作用」する菌・物質・バクテリオシンは世界でも未だ発見されていません。
すべての菌の中で「悪玉菌」だけを退治するということは不可能なのです。
逆に「善玉菌」「美肌菌」『のみ』に栄養を与え優位にする、「善玉菌」「美肌菌」『だけ』を増やす、ということも不可能です。
口腔内や皮膚上の「善玉菌」「美肌菌」等の存在・作用を知り着目し、「善玉菌」「美肌菌」を育てたり増やしたりすることで、口腔内の健康や美容・保湿作用を求めたいという気持ちは分かりますが、残念ながら、同時に「悪玉菌」も増やしてしまいます。
例として、乳酸菌が好む「オリゴ糖」などの栄養分を「善玉菌」「美肌菌」に与えれば、同じく「悪玉菌」にも栄養になり、「善玉菌」「美肌菌」と同時に「悪玉菌」も同じ様に増えることになります。
人体への新しい「善玉菌」「美肌菌」等の外部からの菌の定着は実際には難しく、また各人の常在菌の「善玉菌」「美肌菌」にのみに栄養を与えることはできないということは、結局は「善玉菌」「美肌菌」・「悪玉菌」等で構成される菌フローラは変わらず、栄養を与えれば比較的強い力を持つ「悪玉菌」も元気になり、さらに勢力を拡大することもあります。
つまり人体の、「悪玉菌だけを選んで制する」こと、「善玉菌・美肌菌のみを増やす」ことは最新の科学技術では実現出来ない事なのです。
地球上の生物は我々人間も同じですが、それぞれが支え合って、補い合って、作用し合って生き、バランスして共存しています。
それらはすべて無意味に存在しているわけではなく、科学でそれぞれの働きや相互作用の解明が進んでいない状況で、すべてを善・悪と区別できず、優・劣と区別できないのが事実です。
また同じ人類であっても、遺伝や生活環境などによって民族・家族・各人によって唾液中細菌構成は異なる研究結果が報告されており、各人にとって数百種を超える口内細菌を善い菌か悪い菌かに分別することはできないといえます。
我々が口腔内や皮膚、腸内に持っている菌やフローラは、出生時から持っているものではなく、乳幼児の頃から頬擦りや唾液接触などにより親などから受け継ぐ菌やフローラであり、各個人に遺伝的に最適な菌が体を守っているといえます。
生きものは、人間と同じように、特定の誰か・社会にとっては善い面・悪い面ありますが、必要であるから生まれてきて存在し、それぞれの個性を持って生き、共生してます。
我々の目には見えませんが、それは同じ生物である細菌も同じです。
口腔内がトラブルに見舞われるのは、口腔内常在菌として口の中に住み、普段は問題を起こさない(何らかの役に立っている)、グラム陽性菌のひとつである虫歯菌が「増えすぎて」食べかすや糖分をエサに酸を出し歯をう蝕すること、歯間にグラム陰性菌のひとつである歯周病菌が「増えすぎて」バイオフィルムを形成し歯茎の炎症を起こすこと、口腔内が汚れて総細菌数が「増えすぎて」肺に流れ込むこと等が原因です。
オーラルピースによる口腔ケアは、口腔内常在菌として存在しながら「増えすぎて」問題を引き起こすトラブル原因菌にアプローチし、口腔内を健康で平和な状態に保つことに役立ちます。
詳しくは、論文集をご覧ください。
https://oralpeace.com/library

2022-07-04T10:54:36+09:00

ウイルスと口腔ケアの関係は?

神奈川県歯科医師会によれば、歯みがき・口腔ケアを徹底し、お口の中を清潔に保つとインフルエンザの発症率が10分の1に激減したとの報告があります。
お口の中を清潔にしていないと、口腔内トラブルの原因となる菌が増殖してプラーク(歯垢)になります。
このプラークには、肺炎球菌やウイルスのほか、重篤な感染の原因となる黄色ブドウ球菌、緑膿菌、セラチア菌などの細菌も含まれています。
またマスクをして口呼吸になると、お口の中が渇いて雑菌が増殖します。
口の中の雑菌は、その代謝産物としてプロテアーゼやノイラミニダーゼなどの酵素を排出しています。プロテアーゼはタンパク質を破壊し、不潔な状態であると粘膜の弱い部分からウイルスが侵入しやすくなります。
タミフル、リレンザなどの抗ウイルス薬はウイルスに直接作用するわけではなく、プロテアーゼやノイラミニダーゼのはたらきを抑え、ウイルスを細胞内に閉じ込めることで感染が広がるのを防ぎます。
お口の中がネバネバしたり、乾いていたり、不潔な状態を放置しておくとプロテアーゼの量が増え、ウイルスの罹患を招きやすくなります。
ウイルスの感染経路は、「飛沫感染」と「接触感染」の2つです。
大切なことは自身が持つバリア・免疫力を高めると同時に、侵入をブロックするための鼻呼吸や外出時のマスク、戻ったら手洗いうがい、歯みがき・口腔ケアなどを行い、口腔内を清潔に保つ、潤いを保つことが重要といえます。
就寝中は唾液の分泌が減り、雑菌が増殖しやすい時間帯です。就寝前に歯みがき・口腔ケアをし、就寝中に口腔内を保湿しておくことも大切です。
また、人が集まる場所、電車やバスの中、会社や学校、幼稚園や保育園などの帰り、また食事や新年会など多くの人と話した後、咳をしている人に出会った時、マスクをして口が渇いた時など、予防を心がけたいものです。
しかし、「すぐにうがいが出来ない時」もあります。
そういった際には、スプレー等を使用するのも、簡単にお口の中を清潔・保湿できる一つの方法といえます。

2022-07-04T10:54:45+09:00

口腔内の常在菌は外部のばい菌やウィルスの侵攻を防ぐ免疫効果があると考えられますが、殺菌してしまっても良いのでしょうか?

外部からのばい菌やウィルスを口腔内において有益な常在菌が有害菌を顕著に制御しているという報告はまだありません。
空気と食べ物の中にいる様々な菌が絶えず口と鼻に侵入してきますが、その退治役は唾液やその先の胃酸とされています。
健康な人は口腔内の常在菌を殺菌する必要がありませんが、虫歯や歯周病、プラークがたくさんある状態の人の口腔内は、総細菌数が増え、悪い菌が繁殖してバランスを崩した状態といえます。
つまり、皮膚に怪我をして悪い菌が感染し、皮膚常在菌が負けて化膿している状況と似ています。
よって、良い菌が多いバランスに戻すために、総細菌数が多く、悪い菌の多くなった口腔内の菌を減らして清潔にすることが必要です。
特に口腔内のプラーク内の細菌は、糞便と同等の量の細菌の塊となり、誤嚥性肺炎で命を落とされる方が非常に多い現状です。
一時的に細菌が減り清潔になった口腔内は、またすぐに常在菌が広がります。
口腔内の細菌をバランス良くコントロールすることが大切です。

2022-07-04T10:54:55+09:00

歯磨きだけで虫歯や歯周病は予防できますか?

虫歯や歯周病予防に最も効果的なのは歯磨きです。
しかし歯を磨くだけでは完全な予防は難しいです。
歯磨きで出来ることは、「虫歯・歯周病の原因を除去すること」と「虫歯・歯周病の進行を止めること」の2つです。
丁寧な歯磨きが、虫歯や歯周病の発生率を下げてくれます。
しかし虫歯・歯周病の発生率は下げられますが、口内に原因菌がいる場合は原因菌を退治しなければ根本治療にはならず、原因菌と食べかすが口内に少しでも存在する限り虫歯や歯周病は進行します。

2022-07-04T10:55:05+09:00

口臭とは?

病的な口臭は3種と言われています。
(1)虫歯:深く進行してしまった虫歯があると、虫歯菌によって分解されたたんぱく質が口臭を発生させます。
(2)歯周病:虫歯と同様に、歯周病菌が歯周ポケット内からの滲出液や、みがき残しなどのたんぱく質を分解し腐敗させます。
そのときに発生する「メチルメルカプタン」などの揮発性硫化化合物VSCが強烈な悪臭を放ちます。
(3)舌苔(ぜったい):舌べろの表面に蓄積する舌苔も口臭が発生します。

2022-07-04T10:55:13+09:00

誤嚥性肺炎とは

日本では誤嚥性肺炎による死亡は一日約300人といわれ、その96%は65歳以上の高齢者となっています。
口腔内には多種多様の細菌が住んでおり、病気や加齢などにより飲み込む機能や咳をする力が弱くなると、口腔の細菌や逆流した胃液が誤って気管に入りやすくなります。
その結果、発症するのが誤嚥性肺炎です。
寝ている間に発症することも多く、高齢者では命にかかわるケースも少なくない病気です。
誤嚥性肺炎予防の2大ポイントは、「口腔の清掃」と「機能回復」です。歯磨きなどにより口の中を清潔にし細菌を減らします。
そして、食べたり飲み込んだりする摂食・嚥下機能を回復させることも大切です。
口腔の細菌除去と機能回復がケアの両輪となり、誤嚥性肺炎を予防します。

2022-07-04T10:55:20+09:00

歯周病の進行は?

第一段階:歯周病菌は出産直後の人間の口腔内には存在しません。
生後しばらくして歯が生え始めて離乳食を取るようになると、徐々に感染していきます。
最初の感染は親からの「口移し」だと考えられています。
乳歯に感染した細菌はやがて永久歯へと矛先を変え、そこに長く居座ることになります。
発症に至る最初のステップは、細菌が「歯の表面や歯肉溝に定着する」ことです。
第二段階:歯周病の原因となる細菌は、「歯肉溝」と呼ばれる空気や光の届かないような暗闇を好む傾向にあります。
この歯肉溝の中で歯周病原因菌はお互いに協力し合いながら複雑な代謝経路を経てプラーク・歯石を形成し、同時に有害物質を放出します。
第三段階:悪玉菌が放出する有害物質こそが歯ぐきの炎症を引き起こし、歯槽骨を溶解し、口臭を発生するのです。

2022-07-04T10:55:28+09:00

歯周病の原因となる細菌とは?

歯周病の原因となる細菌は、歯周ポケット(歯肉溝:しにくこう)内の歯肉縁下のプラーク内にいます。
歯肉縁下とは、歯のうちで歯肉縁上よりも下の部分です。
具体的には、ポルフィモナス・ジンジバリス、スペロヘータ、プレボテーラ・インターメディア、バクテロイデス・フォーサイサス、アクチノバシラス・アクチノミセテムコミタンスなどが歯周炎を引き起こす細菌として良く知られています。
これらは、グラム陰性菌に属します。

2022-07-04T10:55:35+09:00
Go to Top