九州大学農学研究院 生命機能科学部門でのミーティング オーラルピースプロジェクト

九州大学農学研究院 生命機能科学部門の園元教授と善藤先生を訪ね、オーラルピースプロジェクトの現状報告と、今後の研究について、また将来展望について等の打ち合わせを行いました。
角田先生からは医療の現場でのオーラルピースの有用性やその使い方などを、基礎研究の先生方にご紹介いただき、研究の実用化のイメージを持っていただくことが出来ました。
先生方の何十年にもわたる基礎研究がベースとなり、このオーラルピース事業は生み出されました。
園元研究室では乳酸菌が作り出す抗菌ペプチド(バクテリオシン)を研究しており、様々なバクテリオシンがあります。古くに発見されたものから新規のものまでたくさん。
しかし乳酸菌発酵エキスや新規バクテリオシンは数あれど、乳酸菌のバクテリオシンのうちネオナイシンに含まれる、Lactococcus lactisの生産する「ナイシンA」は世界50カ国以上で食品への添加が認められ、我が国でも2009年3月2日に食品添加物として認可、食品用途に使用できるようになった、経口摂取や肌への用途も含めて唯一安全性が証明されているバクテリオシンです。
今後も人体に優しいナイシンAを活用したネオナイシンの研究を重ねていき、より良い製品を送り出していければと思います。
先生方の基礎研究を実用化し、製剤化し、製品を作り、ブランドとし、世に出して知らしめ、事業化し、そして単なるお金儲けだけでなく、その研究が多くの高齢者のQOLを上げ、家族や介護者の負担を下げ、増え続ける介護コストを削減し、全国の障害者の社会参加と収入を生み出すプロジェクト。
この事業が大きくなるに従い、市場競争環境の中で様々な会社が新たな抗菌剤や類似のバクテリオシンなどの製品を投入してくると思います。
我々が非力で、模倣品に屈したり、後発参入業者に飲み込まれ、この事業が失敗したら多くの障害者、そしてその家族が希望を失います。
しかし、我々はバクテリオシンを化粧品用途に活用する道を日本で初めて拓いたバイオベンチャー・ソーシャルベンチャーとしてのプライドを持ち、イノベーションとマーケティングという顧客創造をスピードと実行力を持って先頭を駆け抜け、世界のリーディングカンパニーを目指していこうとしています。そして先生方の研究を活かして、地球上の社会的課題を解決する。
多くの皆さまの支えで今のプロジェクトがあり、それを障害者の未来を変えていくという、途方もない夢を実現していく、みんなの期待を背負う使命を再認識し、襟を正す機会となりました。
これからやらなければいけない研究やタスクが満載。
先生方の期待に応えられるように総力を挙げて頑張っていこうと思います。
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