団 体 名:株式会社トライフ、株式会社優しい研究所、九州大学(オーラルピースプロジェクト)
取り組み名:乳酸菌バクテリオシン、ナイシンを利用した安全な口腔ケア剤の開発と事業化 「革新的な口腔ケア製品で世界中の介護負担低減と障害者の仕事創出」
株式会社トライフ(本社:横浜市中区南仲通 馬車道大津ビル 代表:手島大輔)は、国立研究開発法人 科学技術振興機構(JST)が主催する「2025年度 STI for SDGsアワード」において、奨励賞を受賞いたしました。
本アワードは、科学技術・イノベーション(Science, Technology and Innovation:STI)を活用し社会課題の解決に取り組む優れた事例を表彰するもので、当社の活動「革新的な口腔ケア製品で世界中の介護負担低減と障害者の仕事創出」が評価されました。
【受賞概要】
2025年度「STI for SDGs」アワード奨励賞
主催:国立研究開発法人 科学技術振興機構(JST)
団体名:株式会社トライフ、株式会社優しい研究所、九州大学(オーラルピースプロジェクト)
受賞取り組み名:乳酸菌バクテリオシン、ナイシンを利用した安全な口腔ケア剤の開発と事業化 「革新的な口腔ケア製品で世界中の介護負担低減と障害者の仕事創出」
【オーラルピースプロジェクトの社会的背景】
オーラルピースは、九州大学との産学官連携で発明された、天然由来の乳酸菌ペプチド特許製剤「ネオナイシン-e®」を配合した水と植物由来原料のみでつくられる口腔ケア製品。
口腔内トラブル原因菌への優れた有用性が認められ、万一誤飲・誤嚥しても体内で消化・分解されるため、吐き出しが難しい方にもおすすめできます。
従来の口腔ケア製品と異なり、水のない環境でも新生児から妊婦、お年寄りまで幅広い年齢層に安心して使っていただけることから、災害時の備えにも最適です。普段通りの口腔ケアが困難になる避難所などで、誤嚥性肺炎などの発生リスクの低減につながります。
世界一高齢化が進む日本の要介護高齢者は現在約700万人、介護費用は年間 10 兆円を超え2040 年には25 兆円まで膨らむ試算、介護者負担の増大と共に大きな社会問題に。そして世界人類普遍の社会課題として、将来世界中で日本と同じ高齢化問題がさらに大きな規模(2050年までに世界の65歳以上人口は15億人超え)で予想されています。
そして厚生労働省は、健康寿命を延ばし平均寿命の差の約10年(つまり介護期間)を減らすため、適切な口腔ケアによるオーラルフレイルの予防、歯の本数とアルツハイマーとの相関から8020運動(80歳までに20本の歯を残そう)など、健康寿命の伸延と介護負担低減のための「口腔ケア」の推進に力を入れています。
しかし日本では1日に数百名の方が誤嚥性肺炎で亡くなっているなど、口腔内に増殖する細菌が原因となる虫歯・歯周・口臭・誤嚥性肺トラブルなどに悩む高齢者が増えています。また介護現場での介護者や家族による口腔ケアの負担や誤嚥性肺炎による入退院への負荷は重く、家庭や介護現場では安全に簡単に効果的なケアを行いたいというのが実情です。
またオーラルピースプロジェクトは社会に貢献する革新的な製品開発にとどまらず、障害児の親の団体が母体となり、生産・流通・販売など事業を通した全国の障害者の仕事創出や親亡き後問題解決に取り組む、日本発のSTI for SDGsプロジェクトです。
革新的な口腔ケア製品で世界の健康寿命の伸延と障害者の仕事創出。
オーラルピースは、飲み込んでも安全な口腔ケア。乳酸菌由来の特許製剤ネオナイシン-eで、口腔内トラブル原因菌を抑え、高齢化により年間10兆円を超え増大する(2040年には日本の介護費は年間25兆円予測、2050年の世界の65歳以上人口は15億人超予測)介護負担・コストの低減を目指します。
実績は、ISS採用品というSTIの信頼を、障害者就労と利益分配に直結。10年でのべ3,000名に3,000万円を分配、累計200万本出荷、世界15カ国に展開。医療・自治体に広がりました。
環境面はどんぐりマーク認定と生分解性で担保。今後、海外現地生産×現地支援を開始し、日本モデルとして現地にSDGs 1/3/4/8/9/10/12/13/14/15/17のインパクトを出します。(オーラルピースプロジェクトが取り組むSDGs項目は11個)
日本の国立研究機関の乳酸菌バイオテクノロジー研究による、便利で安全で効果的な口腔ケア製品で、高齢者介護負担を低減、健康や環境に良く、売上が伸びるほど障害者支援が増える、日本発のSTI for SDGsモデルです。
オーラルピースの特徴は、乳酸菌バクテリオシン特許製剤「ネオナイシン-e」配合、口の中のトラブル原因菌に超低濃度で瞬時に作用し、飲み込んだ場合は消化分解、環境中に吐き出した場合は生分解するケミカルフリーの革新的な口腔ケア製品です。
うがいや吐き出しのできない要介護高齢者や障害者は、おなかを壊す殺菌剤は使用できず、従来の水や保湿剤のみでは誤嚥性肺炎の増加や口腔トラブルによる疾患増加(いま日本では一日に数百人が誤嚥性肺炎で死亡)とそれ以上の入退院は、介護者の負担(介護職や家族)や医療介護コスト負担(年間10兆円超、2040年には年間25兆円予想、2050年世界の65歳人口は15億人超予想)となっています。
STIとパートナーシップにより世界一の高齢化国家日本の介護負担を下げ、事業を通した障害者の仕事創出や環境保護、災害支援活動など、日本発の世界の社会課題解決に繋げる取り組みです。
オーラルピースプロジェクトは、乳酸菌由来の特許製剤ネオナイシン-eを活用した飲み込める抗菌口腔ケアとして、STI(科学技術イノベーション)を駆使しています。
原因菌を選択的に抑える技術は、国際宇宙ステーション(ISS)採用品としての信頼を獲得し、医療・自治体に展開。
2025年には米国で現地展開を開始し、技術革新を通じて障害者就労支援を拡大、SDGs 9(産業と技術革新の基盤)に貢献します。本プロジェクトはISS採用技術を基盤に、世界一の高齢社会の日本から発信する、高齢者の誤嚥予防と障害者支援を融合した、他に類を見ない革新的な、安全な口腔ケア+障害者雇用+環境配慮のSDGs統合モデルです。
日本発の宇宙技術を用いたSTIによる本事業で、今後高齢化が進む世界中の国の高齢化問題(2050年には世界の65歳人口は15億人超予測)や人類普遍の障害者支援および地球全体の環境汚染問題への解決に挑戦します。(オーラルピースプロジェクトが取り組むSDGs項目は11個)
世界一の高齢者国家の日本から、世界トップクラスの日本の最先端の研究技術を、世界中の困っている人々のために届け、共に未来を拓いてまいります。
オーラルピースは「飲み込める×選択的抗菌」という固有のSTIを、売上連動の利益分配に直結させたCSVモデル。
ISS採用品/KIS認定などの第三者評価を基盤に、10年で累計200万本。50拠点超で障害者のべ3,000名超に累計3,000万円超を分配。
全国500以上の医療機関や専門店、海外15ヶ国、国際宇宙ステーションにまで展開。効果と安全性と低環境負荷(生分解・どんぐりマーク)の両立を実現。
本業を通した障害者の仕事創出支援や多様な専門家とのパートナーシップによる多角横断的な社会課題への取り組みによりSDGs 1/3/4/8/9/10/12/13/14/15/17に実効貢献しています。(オーラルピースプロジェクトがカバーするSDGs項目は11個)
- 包括性:安全な口腔ケア剤のSTIが、障害者の就労創出や高齢者の健康寿命に直接つながる仕組み。
- 解決アーキテクチャ:STI=研究(九大×優しい研究所)→製品化(ネオナイシン-e®)→就労B型の生産・発送・販促→利益分配→医療・自治体導入→信頼・売上→寄付・再投資(当事者のために、補助金や寄付に依存しない、持続可能性の高い自立した障害者支援の社会事業に)。
- 連携体制:大学/研究所、医療者、宇宙機関、行政、就労支援・成年後見団体、海外パートナー、プロボノ。
プロフェッショナル同士の連携が重要。リーダーシップとチーム運営も必要。 - 実装:生産(新潟)・発送(東京)・販促(京都)・販売(全国)の分業で運用。10年・50事業所・延べ3,000人に3,000万円分配。トレーサビリティあり。
- ガバナンス:医療エビデンス・第三者評価(KIS/ISS/受賞)、生分解・どんぐりマークで環境担保。
- KPI:就労人数/工賃・分配額、医療採用施設数、誤嚥性肺炎関連指標、環境負荷、研究再投資額。
- 次の一手:現地生産×就労の国際展開と、介護+乳幼児領域の拡張
ニュース映像集:3分でSTIの社会実装現場の可視化。
NHK国際放送:海外からの評価=国際性。
メンバー、ステークホルダー:研究・医療・行政・当事者等100名規模の体制。多分野連携。
KIS:行政認証(かわさき基準)。環境・安全・社会性の第三者評価。
仕事創出:障害者と協働のSTI社会実装事例。世界で例のない事例。
Springerケーススタディ:国際学術出版社の教材化=再現性と社会的意義の証明。
プロジェクト物語(全12回):10年の軌跡。継続性と透明性。次世代貢献。
【まとめ】
社会課題(高齢者誤嚥・障害者就労・化学物質汚染)
→ネオナイシン-e®→製品+研修+仕事→導入/仕事/普及→健康↑・収入↑・環境負荷↓→包摂/持続
一言:「製品の売上が伸びるほど障害者の工賃と健康アウトカムが増える“構造で解決する”仕組み」です。
KIS×ISS×Springerが裏付ける“飲み込める抗菌剤”で、誤嚥性肺炎を減らし、売上に比例して障害者の仕事と分配が増える。
(オーラルピースプロジェクトが取り組むSDGs項目は11個)
次は海外で現地展開×環境保護と教育支援。
日本発STI for SDGsの“社会実装”をここから世界に水平展開しスケーラビリティを示す。
【参考情報】
オーラルピース ホームページ https://oralpeace.com/
オーラルピースとSDGS https://trife.co.jp/sdgs/
オーラルピースプロジェクト 全国の障害者の仕事創出 https://oralpeace.com/business
オーラルピース ニュース映像集 https://www.youtube.com/playlist?list=PLBegZ2BmeuTIaOS55wJXZSj7G_-VmPOAF
オーラルピース プロジェクトメンバー https://oralpeace.com/member
オーラルピース 私たちの使命(プレゼン資料)https://oralpeace.com/mission
オーラルピース 宇宙プロジェクト https://oralpeace.com/space-project
オーラルピースプロジェクト 被災地支援活動 https://oralpeace.com/tag/%E7%81%BD%E5%AE%B3%E6%94%AF%E6%8F%B4%E6%B4%BB%E5%8B%95
オーラルピース メディア掲載 https://oralpeace.com/category/news
オーラルピースプロジェクト 活動ブログ https://oralpeace.com/category/blog
オーラルピース 論文集 https://oralpeace.com/library
NHK国際放送インタビュー https://youtu.be/ByuIqlJHxl4?si=3GYrzkyXdzv2X_Va
2014年2月 横浜ビジネスグランプリ 最優秀賞(主催 公益財団法人 横浜企業経営支援財団)https://oralpeace.com/blog/928
2015年2月 JAPAN Venture Awards 2015最優秀賞(主催 独⽴⾏政法⼈中⼩企業基盤整備機構) https://oralpeace.com/news/announcement/2028
2019年 2019年度農芸化学技術賞 (主催 公益社団法人日本農芸化学会)https://oralpeace.com/blog/8535
2014年 横浜市販路開拓支援事業(社会課題解決型)採択 横浜市経済局
2015年 横浜市有望ビジネスプラン事業化助成金事業採択 横浜市経済局
2016年 ソーシャルイノベーター助成制度 未来を変える10人に選定 公益財団法人日本財団
【解決を目指す社会的課題】
本事業では安全な口腔ケア製品を通して、障害者の仕事創出だけではなく、高齢者の健康寿命延伸と乳幼児はじめ人類の健康維持、地球の自然環境保護と被災地支援活動という4つの社会的課題の解決に取り組んでいる。
・安全な口腔ケア製品の提供
・高齢者介護負担の低減と乳幼児はじめ人類の健康維持
・障害者の仕事創出
・地球の環境保護と被災地線活動
【特に重視するSDGsゴールターゲット5つ】
SDGs3(健康): 飲み込んでも安全な化学成分不使用の革新的な口腔ケア製品の開発と提供による、高齢者介護負担、コストの抑制、高齢者の健康寿命延伸。また妊婦(胎児)や乳幼児への安心を提供。
SDGs8(働きがい): 全国の障害者就労施設との連携による、働く意思のある障害者の仕事と社会参加の創出による、障害者の低収入と親亡き後問題への解決への取り組み。
SDGs6(水・トイレ):災害時や宇宙など水が使えない環境下でも安心して使用できる口腔ケア剤を開発(水なしでも使用可能)。流した後の河川や海を汚染しない化学成分不使用の製品開発と提供。被災地支援活動。
SDGs9(イノベーション): 乳酸菌由来の安全な抗菌ペプチド、ナイシンAを利用した、飲み込んでも安全な口腔ケア剤を開発。2021年JAXAにより国際宇宙ステーション搭載品に選定。
SDGs12(作る・使う責任): 生分解性の高い化学成分フリーの地球環境配慮型製品の開発とカーボンニュートラルに取り組み、消費者啓蒙による持続可能な生産・消費の変革を目指す。
(オーラルピースプロジェクトが取り組むSDGs項目は11個)
【取り組みで活用しているSTI】
・ナイシンを高生産する乳酸菌の迅速スクリーニング法を開発
・ナイシンの大量生産と高度精製技術を開発
・ナイシンを利用した天然抗菌剤の開発と商品化
・開発製品を通して障害者の仕事と社会参加の創出を支援(オーラルピースプロジェクト)
・水が制限される環境下(宇宙・災害時等)でも口腔ケア可能な商品を開発、被災地線活動も行う
【活動の具体的な内容】
オーラルピースは、日本の国立研究機関との産学連携によるグリーンテクノロジーにより、飲み込んでも安全な口腔ケア製品を開発・提供し、高齢者や障がい者、乳幼児などの口腔ケア課題を解決しています。製品には乳酸菌由来の独自抗菌ペプチド「ネオナイシン-e®」を活用し、化学合成成分不使用で環境にも優しい特徴があります。
【活動における体制】
企業・大学の研究者・医療専門家・福祉施設・障がい者就労支援事業所が連携し、製品開発から製造・販売までを担っています。障がい者が製造や物流などに従事し、就労支援と社会参加を実現しています。
【活用している科学技術】
九州大学との共同研究で開発されたネオナイシン-e®は、天然成分で高い抗菌性を持ち、誤嚥性肺炎などの予防に効果が期待されます。化学成分を使わない処方は、体にも環境にも優しいエビデンスとして評価されています。
【社会への影響】
誤嚥性肺炎による死亡リスクの軽減、障がい者の雇用創出、環境負荷の低減など、多面的な成果を生んでいます。全国の医療・福祉施設で導入が進み、国内外での展開も始まっています。
【SDGsへの貢献と工夫】
「誰一人取り残さない」理念のもと、SDGs目標3(すべての人に健康を)・8(働きがいと経済成長)・12(つくる責任、つかう責任)などの複数の目標に貢献。製品設計から流通、雇用まで一貫して持続可能性を意識しています。オーラルピースプロジェクトがカバーするSDGs項目は11個。
【ストーリー性】
障害児を授かったメンバー達が子供達の将来を思い、共感する多くの仲間たちと立ち上げたバイオ×ソーシャルベンチャーとして、研究開発に始まり、障がい者の社会参加支援、高齢者の健康維持、地球環境への配慮と、社会課題を多角的に解決するストーリーが一貫しており、持続可能な社会への貢献を目指しています。
【今後の活動計画】
今後、オーラルピースは国内外でのさらなる展開を進めていきます。国内では、高齢者施設や障がい者支援施設、在宅介護を行う家庭など、より多くの現場で製品を活用いただけるよう、自治体・医療福祉関係者との連携を強化し、普及啓発活動や製品導入支援を継続します。また、介護従事者や家族介護者向けの研修会やオンラインセミナーを定期開催し、誤嚥性肺炎予防や口腔衛生の重要性について理解促進を図ります。
海外展開としては、アジアを中心とした高齢化が進む地域をターゲットに、現地企業・医療機関・NGOと連携した製品提供体制の構築を目指します。特に2026年までに台湾・韓国・シンガポールでの販売体制を整備する計画があり、現地ニーズに対応した製品パッケージや情報提供体制も準備中です。
さらに、科学技術イノベーションを活かし、ネオナイシン-e®の応用範囲を拡大し、他の感染症予防分野や環境に配慮した衛生製品の開発にも着手する予定です。これにより、医療・福祉・環境の分野を横断する統合的な社会課題解決モデルを実現し、持続可能な社会への貢献をさらに深めていきます。
特に、アメリカで進む虫歯予防のフッ素規制の動きに対応し、脱フッ素の潮流を受けて、ネオナイシン-e®を虫歯予防の代替策として活用することに注力します。米国での最新判決やヨーロッパ市場での規制強化を受けて、フッ素フリー、ケミカルフリーの歯磨き製品を提供し、赤ちゃんや子ども、妊婦(胎児)の安全を守るための製品開発を進めます。これにより、世界中の子どもたちを危険性が疑われる化学物質からのリスクから守り、より安全で革新的な予防策を提供します。オーラルピースの日本発の革新技術が、フッ素フリーでありながら高い予防効果を提供し、世界中の子どもたちに健康と安心をもたらすことを目指し、今後も積極的に展開を進めます。
【2030年に実現したい社会:オーラルピースプロジェクト】
オーラルピースは、日本の国立研究機関発の乳酸菌抗菌ペプチド「ネオナイシン-e」を活用した口腔ケア製品を提供。100%天然由来で飲み込み可能な製品は、赤ちゃんから高齢者まで安全で、生分解性を備えます。高齢者や障がい者を支えるソーシャルプロダクツとして、また経済産業省の「どんぐりポイント製品」として環境負荷低減に貢献。2030年までに、健康と環境を両立する社会を目指します。さらに本事業を通した障害者の仕事創出と親亡き後問題の解決に挑戦し、日本の国立研究機関の革新技術により「STI for SDGS」を具現化し、日本を代表するSDGS事業として世界中にその取り組みを拡大して参ります。
【2030年の社会像】
1. 健康な口腔環境(SDG 3)
オーラルピースは、誤嚥リスクのある高齢者や赤ちゃんにも安全な製品で、口腔健康を支えます。2030年までに、誰もが適切な口腔ケアを受けられる社会を構築。
2. 環境に優しい消費(SDG 12)
先端グリーンテクノロジーによる生分解性製品で、難分解性のケミカル物質やプラスチックごみを削減。2030年までに、環境に配慮した口腔ケアが標準となり、循環型経済を推進。
3. グローバルな共創(SDG 17)
宇宙開発機関やNASAと協力し、国際宇宙ステーションでの使用実績を訴求。NGOや企業と連携し、安全な口腔ケアを世界に広めます。
4. フッ素規制への対応
欧米の虫歯予防のフッ素規制に対応し、フッ素フリーの製品でママや赤ちゃんの虫歯予防を支援。知的発達を守る子ども向け製品を50カ国以上に展開。
5. 本事業を通した障害者支援
本業を通した障害者支援や環境保護により、日本発の「STI for SDGS」を体現。日本のSDGS事業の代表として世界中に事業を展開。
【SDGsとの整合性】
SDG 3:安全な口腔ケアで健康寿命を延伸。
SDG 12:生分解性製品で環境負荷を削減。
SDG 17:グローバルな連携で課題解決。
(オーラルピースプロジェクトが取り組むSDGs項目は11個)
【取り組み】
製品普及:低コストで途上国に提供。
教育啓発:口腔健康の重要性を発信。
技術革新:環境負荷低減を追求。
社会貢献:障がい者雇用を推進。
【STIの活用】
「ネオナイシン-e」は、日本の国立研究機関発の安全な虫歯や歯周病など口腔内トラブルの予防抗菌技術。JAXAやNASAとの協力で、宇宙でも使用される実績を持つ人類にとって革新的な技術としてSTIでSDGs達成に貢献して参ります。オーラルピースは、2030年までに、家族全員の健康と環境保全を実現。欧米の化学物質・フッ素規制にも対応し、世界中の人々に安全な口腔ケアを届けます。
そして本事業を通した障害者の仕事創出と親亡き後の障害者の経済的自立に、世界中の障害児の親はじめ共感し合える現地パートナーと共に、世界各地にプロジェクトを展開する事により、日本の国立研究機関発の最新科学技術で世界中の弱者を救う未来社会を実現します。
【参考情報】
SDG 1 貧困をなくそう — 極度の貧困を根絶し、社会的保護と公平な機会で誰も取り残さない。
SDG 3 すべての人に健康と福祉を — 予防・治療・福祉を強化し、あらゆる年代の健康寿命をのばす。
SDG 4 質の高い教育をみんなに — 無償・包摂的な教育と学習機会で生涯学習を実現。
SDG 8 働きがいも経済成長も — 安全で公正な労働、若者雇用、イノベーションで持続的成長。
SDG 9 産業と技術革新の基盤をつくろう — 強靭なインフラと研究開発で包摂的・持続可能な産業化。有限資源や化学物質に頼らず、持続可能で安全、環境にも優しい、宇宙技術で口腔ケア
SDG 10 人や国の不平等をなくそう — 所得・機会格差や差別を是正し、社会的包摂を進める。
SDG 12 つくる責任 つかう責任 — 資源効率・廃棄物削減・化学物質管理で持続可能な消費と生産。
SDG 13 気候変動に具体的な対策を — 温室効果ガス削減と適応、気候教育・資金でレジリエンス強化。
SDG 14 海の豊かさを守ろう — 海洋汚染と乱獲を防ぎ、海洋生態系と沿岸を保全。
SDG 15 陸の豊かさも守ろう — 森林・土壌・生物多様性を保全し、砂漠化・化学汚染に対処。
SDG 17 パートナーシップで目標を達成しよう —多様な協働で全目標を後押し。
(オーラルピースプロジェクトが取り組むSDGs項目は11個)
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【選考委員の講評】
団 体 名:株式会社トライフ、株式会社優しい研究所、九州大学 取り組み名:乳酸菌バクテリオシン、ナイシンを利用した安全な口腔ケア剤の開発と事業化
<取り組み概要>
産学連携による乳酸菌由来の抗菌ペプチド、ナイシンAを活用した、飲み込んでも安全で環境負 荷も低い口腔ケア製品を開発。高齢化社会において健康寿命の延伸と介護現場の負荷軽減を図っている。製造・販売においては障害者の仕事創出にも挑戦している。
<受賞理由>
本取り組みは、産学連携による乳酸菌抗菌ペプチドの研究の成果を活用した革新的な口腔ケア製品の開発と、その事業を通じた障害者支援モデルを構築したものである。口腔内トラブルの原因菌への効果がありながら、飲み込んでも安全かつ環境にも優しい「ネオナイシン-e」を使用した口腔ケア製品「オーラルピース」を開発・販売し、介護負担の軽減に貢献している。また、その事業を通した障害者の仕事創出にも挑戦しており、各施設に適した持続的な活動として継続されている。選考においては、ユニークな着眼点と、家族が直面する課題を自らの専門性を生かして解決しようとするストーリー性が高い取り組みである点が高く評価された。高齢化が進む社会の中で、介護にかかる現場の負荷やコストの軽減、健康寿命の延伸、障害者支援など多角的な課題解決を目指す取り組みとして、SDGs 目標 3 のほか、目標 6、8、9、12 達成 への貢献につながるとともに、他の目標達成を著しく損なうことのない活動として、奨励賞にふさ わしいと判断された。
※参考情報:https://oralpeace.com/
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【お礼の言葉】
2015年に生まれたSDGsという概念の誕生前の2001年より、障害児の親の団体を母体として、社会起業家やNGO職員、医療従事者、社会活動家、環境活動家、福祉活動家など100名を超える日本のSDGsを体現する先駆者メンバーと、最先端のSTIの研究に取り組む九州大学や国立長寿研究センター等の国立研究機関の研究者達が融合し、様々な身近な家族を取り巻く包括的な社会問題解決に10年以上取り組んでまいりました(オーラルピースプロジェクトが取り組むSDGs項目は11個)。
オーラルピースプロジェクトは、国立研究機関である九州大学農学研究院の、日本を代表するSTIと言える世界最先端の乳酸菌バイオテクノロジー研究を活用し、寄付金や公金に頼らない持続可能な独立した社会事業に実装、現代科学の最先端が求められる宇宙でも採用されるSTIである革新的な飲み込んでも安全で環境にやさしい口腔ケア製品「オーラルピース」により、年間10兆円を超える介護負担と介護コスト(2040年には年間25兆円予測、2050年の世界の65歳以上人口は15億人超予測)の低減と、若年労働者の老人介護から成長分野へのシフト、有人宇宙開発への寄与、被災地支援活動、化学物質による環境汚染を低減、また単なるSTIによる革新的製品開発にとどまらず、本業を通した障害者の仕事創出につながるCSVモデル(生産・流通・販売等に関わるSDGsモデル)を創造し、世界15カ国に展開。営利企業の慈善活動ではなく社会事業を通した人類全体への直接的な貢献を大きなインパクトで行うことを目指しているソーシャルプロジェクトです。
今回「奨励賞」をいただくことで、今後の国内各行政や地方自治体への本取り組みの認知拡大、介護・医療現場や妊婦・乳幼児へのオーラルピースの普及、世界各国のパートナー探しと社会事業の現地展開、日本国内での模倣問題を解決し、さらなる日本の国立研究所発、宇宙で採用されるSTIを、多くのSDGsを体現する先駆者メンバーと共に、弱きものを支える社会事業を高齢者国家ナンバーワンの日本から発信、世界中の障害者の未来を創出し、世界の人類普遍の大きな社会課題の解決に高めていけましたらと存じます。
本賞の受賞は、九州大学はじめとした国立研究機関、全国の障害者就労支援施設などの支援者、障害児の親たち、横浜市をはじめとした行政、生産や流通に関わるすべてのメンバー、ステークホルダーの皆様との、涙の中から立ち上がり汗をかいて取り組んできた10年超の挑戦を審査委員の皆様に賞していただいたと思います。
今後は、多くの皆様に奨励いただき国内外で認知や事業を拡大し、さらなる世界の国際的なSTI fof SDGs賞の受賞も目指せますよう、多角横断的な社会課題解決への包括的な取り組みと、大きなインパクトとスピードを持って、質の高い真の社会事業を日本から世界に真摯に推進して参る所存です。
本当にありがとうございます。引き続きオーラルピースプロジェクトにお力をいただけますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
株式会社トライフ オーラルピースプロジェクト代表 手島大輔
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JST「2025年度 STI for SDGsアワード」ページ
科学技術振興機構報 第1805号 2025(令和7)年10月16日 科学技術振興機構(JST) 2025年度「STI for SDGs」アワード 受賞取り組みの決定について