フッ素以外での、伝統的な人類の虫歯予防法は?

フッ素に頼らなくても虫歯予防は出来る フッ素利用を開始した70年前までの伝統的で安全な人類の虫歯予防法は?

古代からフッ素以前の70年前までの虫歯予防法は、どの様に行われたのでしょうか。以下に古代から70年前までの虫歯予防法について解説します。

1. 植物や自然素材を用いた方法
古代の人々は、自然界から得られるものを利用して歯を清潔に保とうとしました。

木の枝を使った歯磨き(チュウイッグ)
古代エジプトやインドでは、ミスワク(Miswak)やニームの枝が使われました。これらの枝には抗菌作用があり、歯を磨くことで虫歯の原因菌を抑える効果が期待されました。

薬草やハーブの利用
古代ローマやギリシャでは、ミントやセージを噛んだり煮出してうがいをすることで、口内を清潔に保ちました。アーユルヴェーダ(インド伝統医学)では、ニームの葉やクローブを噛むことで虫歯予防が行われました。

2. うがいの習慣
古代中国では、塩水でのうがいが広く行われていました。塩には抗菌作用があり、虫歯や歯周病予防に役立つとされました。日本でも、茶葉を煮出した液で口をすすぐ習慣があったと言われています。

3. 特定の食べ物の摂取
食事の工夫
古代では砂糖の摂取が少なく、自然食品が中心の食生活でした。これは虫歯リスクを減らしていました。古代エジプトやローマでは、チーズや乳製品を好んで食べることで、歯を強化していました(カルシウム補給)。

4. 灰や炭を使った歯磨き
古代ローマやギリシャでは、粉末状の骨や貝殻の灰を歯磨きの代用品として使いました。これらは研磨剤の役割を果たし、歯垢を除去しました。日本でも、木炭や焼いた卵の殻をすりつぶして歯磨きに使用する習慣がありました。

5. 噛むことで口腔ケア
硬い食材(穀物やナッツ類)をよく噛むことで、歯垢の付着を防ぎ、自然に歯を磨く効果がありました。現代と比べて加工食品が少ないため、硬い食材が歯のクリーニングに役立っていたと考えられます。

6. 宗教的・呪術的な予防
古代エジプトでは、虫歯は「虫」が原因と信じられており、お守りや呪文を使って虫を追い払う儀式が行われました。古代中国や日本でも、歯の健康を願うために寺院で祈りを捧げる文化がありました。

7. 古代日本の虫歯予防
日本では平安時代以前から、食事の後に口をすすぐ習慣がありました。江戸時代には、木の枝を加工した「歯木(はぎ)」が使われ、食事の後に歯をこすることで食べかすを取る習慣が広まりました。

8.お歯黒(おはぐろ)について
お歯黒は、約1,200年前の平安時代から明治時代中期にかけて、1,000年以上にわたり日本で広く行われた、歯を黒く染める伝統文化です。この習慣は、美容や身分の象徴としての側面だけでなく、虫歯や歯茎の健康を守るという実用的な効果もありました。その起源は古代中国や東南アジアにあるとされ、日本では貴族や既婚女性の間で広く定着しました。

お歯黒には、鉄釘を酢に浸して作る鉄酢と、白膠木(ヌルデ)の植物瘤から取れる五倍子を混ぜた黒い液体が使用されました。この液体は無機質と有機質を含み、鉄イオンとタンニンの抗菌作用によって虫歯菌の繁殖を抑制しました。また、歯の表面を覆う黒い皮膜が酸や虫歯菌(S.ミュータンス菌)から歯を守る物理的なバリアとして機能しました。

お歯黒に使用された鉄酢や五倍子は、現代の蛍石由来のフッ素とは異なり、安全性が高い点が特徴です。歯の表面をコーティングして保護するという予防歯科の考え方は、西洋には見られない独自かつ革新的な虫歯予防法であったと言えます。

お歯黒は、明治時代の西洋化政策に伴い、明治政府の指導によって廃止されました。当時、それまで日本で1,000年以上広く普及していたお歯黒が欧米の影響で急速規制されたことは、文化規制と安全規制の違いはありますが、1,000年続いた当時のお歯黒の推進者やお歯黒産業にとっては、実質30年ほど続いた日本のフッ化物推進に対する今日の欧米発のフッ素急速規制と比べものにならない位、大きな混乱であったと考えられます。振り返れば、1,000年以上にわたり日本人に親しまれてきたお歯黒は、人類にとって環境や健康に配慮した持続可能性の高い口腔ケアの先駆けとも言えるでしょう。

砂糖が普及する、またフッ素を虫歯予防に使用開始した70年前までは、以上の様なオーラルケアで人類は発展を遂げてきました。

 

虫歯は甘く美味しい「糖分」摂取の副作用 虫歯菌と糖分をコントロールする安全なオーラルケアを

一方、甘く美味しい砂糖菓子が人類に広まった現代の慢性疾患ともいえる虫歯は、口腔内に存在する虫歯菌(S.ミュータンス菌)が「糖分」をエサに酸を産生し、その酸が歯のエナメル質を溶かすことで発生します。特に食品や飲料に含まれる精製糖などがこのプロセスを促進します。

虫歯菌は通常、口腔内の常在菌として存在し、口腔内フローラの一部として一定の役割を果たしています。しかし、精製された「糖分」を多量に摂取すると、虫歯菌が活性化し、大量の酸を産生。これがエナメル質を傷つけ、虫歯の原因となります。

虫歯リスクを高める食品と飲料

清涼飲料水
炭酸飲料やスポーツドリンクは、高濃度の糖分が虫歯菌のエサとなり、酸を産出しエナメル質を溶かします。

甘い菓子類
キャンディーやグミなどの粘着性の高いお菓子は、歯に長く付着し、虫歯菌が活動しやすい環境を作ります。

焼き菓子・スナック類
クッキーやクラッカーは、精製小麦粉と糖分が虫歯菌のエサとなります。

加工食品
ケーキや白パンは、大量の精製糖と小麦粉が含まれ、口腔内に糖分を供給します。

甘味飲料
果汁飲料や甘いミルクティーは、自然由来の果糖に加えて添加糖も多く含み、虫歯リスクを高めます。

その他
砂糖入りヨーグルトやアイスクリーム、ジャムも糖分が多く、長時間歯に残りやすい食品です。

成分表示名称は、
「フルクトース」、「ブドウ糖」、「果糖ブドウ糖液糖」、「ショ糖」、「砂糖」、「小麦粉」など。

虫歯予防には、以上の美味しいものを食べたり飲んだりした後には、口をゆすぎ歯を磨くことが大切です。また、ブラッシングの徹底や、飲み込んでも安全な抗菌剤を使用して口腔内フローラを整えることが効果的です。特に、オーラルピースのような自然由来の製品は、口内保湿や唾液の働きをサポートしながら、虫歯菌のコントロールに役立ちます。

大好きな甘いものの食後に、口に糖分や炭水化物を残さない歯磨き習慣で、虫歯のない健康な口腔環境が目指せます。薬品や化学物質に頼らず、適切なオーラルケアで、人間本来の口腔機能を守ることは、安心で我が子にとって賢い選択といえます。

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参考情報

虫歯予防のフッ素、子供のIQ低下で米規制へ。米国主要メディア報道 2024年 9月24日
https://oralpeace.com/news/news-news/33862

判決文:2024年9月24日
https://fluoridealert.org/wp-content/uploads/2024/09/Court-Ruling.pdf

米国国家毒性プログラム(NTP)フッ素曝露と神経発達および認知に関する科学的知見の現状に関する系統的レビュー: 2024年8月
https://ntp.niehs.nih.gov/publications/monographs/mgraph08

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今後のアメリカでの最新動向を見守っていきましょう。

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