宇宙化粧品(スペースコスメ) フェイスピースの開発前提
2022年春に新発売の「宇宙化粧品(スペースコスメ) フェイスピース」の開発に際し、産学官の研究開発チームでは以下のことを前提として開発されました。
まず、第一にオーラルピースと同じく、「宇宙船等に持ち込めるケミカルフリー成分」であること、です。
機体の損傷の理由から、地上で使われているエタノール(アルコール)やBG、PG等をはじめとしたケミカル成分・石油由来成分の使用には制限があります。
一方で技術革新の壁から、これまで合成保存料や合成界面活性剤等を無配合とした化粧品の開発は難しいものがありました。
密閉容器を採用することで、合成保存料無添加を実現できる可能性はありましたが、その場合はプラスチック容器(部品)を多用することとなり、環境面への配慮として21世紀以降の化粧品には相応しくないという現実があります。
「宇宙化粧品(スペースコスメ) フェイスピース」は、この課題について、九州大学発の30年以上にわたる乳酸菌ペプチド研究による特許製剤「ネオナイシン-e」をスキンケア用途に応用する世界初の技術革新により、宇宙で使えるケミカルフリーのスキンケアクリームを世界に先駆けて開発することが出来ました。