歯磨きだけで虫歯や歯周病は予防できますか?
虫歯や歯周病予防に最も効果的なのは歯磨きです。
しかし歯を磨くだけでは完全な予防は難しいです。
歯磨きで出来ることは、「虫歯・歯周病の原因を除去すること」と「虫歯・歯周病の進行を止めること」の2つです。
丁寧な歯磨きが、虫歯や歯周病の発生率を下げてくれます。
しかし虫歯・歯周病の発生率は下げられますが、口内に原因菌がいる場合は原因菌を退治しなければ根本治療にはならず、原因菌と食べかすが口内に少しでも存在する限り虫歯や歯周病は進行します。
虫歯や歯周病予防に最も効果的なのは歯磨きです。
しかし歯を磨くだけでは完全な予防は難しいです。
歯磨きで出来ることは、「虫歯・歯周病の原因を除去すること」と「虫歯・歯周病の進行を止めること」の2つです。
丁寧な歯磨きが、虫歯や歯周病の発生率を下げてくれます。
しかし虫歯・歯周病の発生率は下げられますが、口内に原因菌がいる場合は原因菌を退治しなければ根本治療にはならず、原因菌と食べかすが口内に少しでも存在する限り虫歯や歯周病は進行します。
病的な口臭は3種と言われています。
(1)虫歯:深く進行してしまった虫歯があると、虫歯菌によって分解されたたんぱく質が口臭を発生させます。
(2)歯周病:虫歯と同様に、歯周病菌が歯周ポケット内からの滲出液や、みがき残しなどのたんぱく質を分解し腐敗させます。
そのときに発生する「メチルメルカプタン」などの揮発性硫化化合物VSCが強烈な悪臭を放ちます。
(3)舌苔(ぜったい):舌べろの表面に蓄積する舌苔も口臭が発生します。
日本では誤嚥性肺炎による死亡は一日約300人といわれ、その96%は65歳以上の高齢者となっています。
口腔内には多種多様の細菌が住んでおり、病気や加齢などにより飲み込む機能や咳をする力が弱くなると、口腔の細菌や逆流した胃液が誤って気管に入りやすくなります。
その結果、発症するのが誤嚥性肺炎です。
寝ている間に発症することも多く、高齢者では命にかかわるケースも少なくない病気です。
誤嚥性肺炎予防の2大ポイントは、「口腔の清掃」と「機能回復」です。歯磨きなどにより口の中を清潔にし細菌を減らします。
そして、食べたり飲み込んだりする摂食・嚥下機能を回復させることも大切です。
口腔の細菌除去と機能回復がケアの両輪となり、誤嚥性肺炎を予防します。
第一段階:歯周病菌は出産直後の人間の口腔内には存在しません。
生後しばらくして歯が生え始めて離乳食を取るようになると、徐々に感染していきます。
最初の感染は親からの「口移し」だと考えられています。
乳歯に感染した細菌はやがて永久歯へと矛先を変え、そこに長く居座ることになります。
発症に至る最初のステップは、細菌が「歯の表面や歯肉溝に定着する」ことです。
第二段階:歯周病の原因となる細菌は、「歯肉溝」と呼ばれる空気や光の届かないような暗闇を好む傾向にあります。
この歯肉溝の中で歯周病原因菌はお互いに協力し合いながら複雑な代謝経路を経てプラーク・歯石を形成し、同時に有害物質を放出します。
第三段階:悪玉菌が放出する有害物質こそが歯ぐきの炎症を引き起こし、歯槽骨を溶解し、口臭を発生するのです。
歯周病の原因となる細菌は、歯周ポケット(歯肉溝:しにくこう)内の歯肉縁下のプラーク内にいます。
歯肉縁下とは、歯のうちで歯肉縁上よりも下の部分です。
具体的には、ポルフィモナス・ジンジバリス、スペロヘータ、プレボテーラ・インターメディア、バクテロイデス・フォーサイサス、アクチノバシラス・アクチノミセテムコミタンスなどが歯周炎を引き起こす細菌として良く知られています。
これらは、グラム陰性菌に属します。
原因はさまざまですが、その最たるものは虫歯と同じように細菌です。
歯周病は細菌感染症です。
口腔内で歯周病細菌の攻撃する力が身体の防御する力より強い時に発症します。
厚生労働省の調査によると、日本人の70%の人が歯周病にかかっているとのことです。
原因となる菌はもともと口腔内にいるわけではなく、外部から感染することが分かりました。
近年の研究で、歯周病は全身に影響を及ぼすことが分かり、特に糖尿病とは密接な関係があることも判明しました。
また歯周病は、メタボリックシンドローム、早産・低体重児出産にも影響しているといわれています。
さらに歯周病菌が血管内に入ると血栓ができやすくなり、心臓病や脳梗塞のリスクが高くなります。
心臓病や脳梗塞になるしくみは、Pジンジバリスなどの歯周病原因菌と考えられているグラム陰性菌は心臓や大動脈、静脈などで生息し、血栓の原因になっている可能性があるとのことです。
(1)歯を磨いてプラーク(歯垢、バイオフィルム)を歯に付けないようにする
(2)糖分の摂取量を減らす
(3)糖分の摂取回数を減らす
(4)歯質の強化を図る
(5)原因菌を退治する
などがあります。
なりません。
酸を作る菌がいなくなれば、お口の中を酸性状態にならず歯は溶けません(脱灰しません)ので虫歯の進行は止まると考えられます。
しかし、現実には完全に原因菌をゼロにすることは不可能と思われます。
歯磨きなどの物理的処理で食べかすを除去することが好ましいでしょう。
口中には様々な細菌が存在します。
虫歯菌は酸によって他の細菌を殺したり、テリトリー広げる事で繁殖を続けます。
虫歯菌が他の細菌に比べて繁殖力が強い原因は、プラーク(歯垢、バイオフィルム)にあります。
虫歯菌は硬い物に付着すると周囲にバリアを形成し、このバリアが薬剤や酸などの侵入を防ぎます。
うがい程度では流れませんし、薬用うがい薬でもバリア破壊は難しいといわれています。
キッチンシンクやお風呂場のヌルヌルしたもの細菌の塊と同じイメージです。
このバリアを破壊する唯一の方法が機械的清掃、つまり歯磨きです。
しかし、歯磨きだけでは口腔内の虫歯菌は死にません。
歯磨きと共に口腔内に増殖した菌を実際に殺菌して減らすことも求められます。